サムネの意味とは?分野別の意味や類語との違いもわかりやすく解説

サムネとは簡単にいうとどんな言葉?

サムネは、大きなファイルをクリックして開かなくてもひとめでその内容がわかるように、サイズを縮小された状態で表示される小さな画像です。

類語は、「プロフィール画像」「アイコン画像」「アイキャッチ画像」。

英語で表すときは、「thumbnail」を使います。

サムネとはどんな意味?

サムネは、「サムネイル」を省略したカタカナ語です。次の意味で使われます。

サムネ
PCやスマホなどのコンピュータで、大きなファイルをクリックして開かなくてもひとめでその内容がわかるように、サイズを縮小された状態で表示される小さな画像

サムネは、大きなファイルを読み込むよりも読み込み時間がかからず、使用データ容量も節約できるため、実際のファイルの読み込みやダウンロードの前に内容を確認するための見本画像として使われます。また、大きな画像の全体の様子を確認したいときや、複数の画像を一覧表示させたいときにも便利です。

サムネは、ただの見本ではなくクリックするとファイルを開き、もとの大きさで画像を表示する機能ももっています。

分野別のサムネの意味

分野によっては本来の意味ではなく、別の意味でサムネが使われることがあります。分野別のサムネの意味もおさえておきましょう。

PCやスマホでのサムネとは

PCやスマホでのサムネは、カメラで撮影した写真や動画、ダウンロードした画像など、データを保存したあとにフォルダ内に一覧になって表示される小さな画像のこと。

これはサムネの本来の意味での使い方です。

通販サイトでのサムネとは

通販サイトでのサムネは、サイト内の商品を一覧で表示する場合に使われる小さな画像のこと。このサムネも本来の意味で使われています。

サムネは、欲しい商品をワード検索した後、一番最初にユーザーの目に入る商品情報です。サムネのみでライバル企業の商品と比較されることが多く、興味を持ってもらえたものだけがクリックしてもらえて詳細情報をみてもらえます。そのため、サムネの良し悪しで売り上げが大きく変わってしまいます。

作り方のポイント

通販サイトでのサムネを作るときは、商品が目立つように余計なものは写り込ませず、背景はシンプルにするのがポイントです。商品の見せ方を考え、魅力が消費者に伝わる構図を決めてください。商品がはっきりと見える鮮明な写真を選ぶことも重要です。

「国産」や「〇〇%割引」など、消費者の興味を引き付けるキーワードを文字でアピールするのも効果的。商品が文字で隠れてしまわないように気をつけながら、画像の左上など文字を目立たせられるところに入れましょう。

YouTubeでのサムネとは

YouTubeでのサムネは、おすすめ動画一覧やワード検索した後に表示される一覧に並ぶ小さな画像のこと。これも本来の意味での使い方です。

サムネは、動画をユーザーにアピールする広告の役割を担う静止画で、動画のなかから内容を象徴する一場面を切り取って作ります。

作り方のポイント

YouTubeでのサムネは、日本では選んだ静止画に、どのような動画なのかが直観的に捉えられる短いメッセージを加え、チラシ広告のように仕上げるのが一般的です。

ぱっと見ではっきり認識できない文字はサムネに向きません。一瞬でも内容を把握できるように、簡潔で目立つメッセージの入れ方を意識してください。見にくい特殊形状のフォントや小さな文字、ごちゃごちゃとしたたくさんの文は避けましょう。

文字の背景になる静止画の色味に合わせて、目立つ配色でメッセージを入れるのもポイントです。ライバル動画のサムネと並んだときに、自分のサムネが目立つかどうかもあわせて考えて文字の配色を決めます。

Twitter、LINE、Facebookでのサムネとは

SNSでは、本来の意味から離れた意味でもサムネが使われているので注意が必要です。

例えば、TwitterやLINEでは、アカウントの所有者自身を表す「プロフィール画像」や「アイコン画像」がサムネと呼ばれます。

また、FacebookやTwitterでは、Web記事や動画、アプリなどをシェアしたときに表示される画像もサムネと呼ばれています。

Webメディアでのサムネとは

Webメディアでのサムネは、サイトの記事一覧に表示される小さな画像のことです。

記事につけられている「アイキャッチ画像」を縮小したものがそのままサムネとして使われるケースも多いので、サムネではなく「アイキャッチ画像」と呼ばれる場合もあります。

サムネの使い方を例文で学ぼう

サムネの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・クリックしてもらえるサムネ画像を作れるかが成功のカギだ。
・フリー素材を使ってサムネを作った。
・おすすめのサムネイル作成サイトを紹介する。
・YouTube推奨のサムネイルサイズに合わせて画像を作成する。

サムネと類語・言い換え表現の違い

『分野別のサムネの意味』の見出しで紹介したように、「プロフィール画像」「アイコン画像」「アイキャッチ画像」は、サムネと言い換えられることもあります。しかし、本来の意味はサムネと異なるので、それぞれの本来の意味もしっかりとおさえておきましょう。

サムネとプロフィール画像の違い

「プロフィール画像」は、SNSを利用するユーザーが自分を表す画像としてプロフィールに設定する画像です。複数枚の画像を設定できる場合もあります。

自分がどのような人間なのかをほかのユーザーに伝えるもので、「プロフィール画像」を設定すると、自分の投稿に興味を持っている閲覧者に安心感を与えられます。

サムネは縮小した画像のことなので意味が違いますね。ひとつのものに対して表示されるサムネは1枚だけなので、そこも違いです。

例文
プロフィール画像を愛犬の写真に変更した。

サムネとアイコン画像の違い

「アイコン画像」は人や組織、ブランドなど、いろいろな物事の「性質」や「見た目」「機能」などを簡単な絵柄で表現した記号のこと。

サムネは、画像や動画を縮小させた見本であり、そのものの「大まかなイメージ」を見る人に伝えるものなので、意味や使用目的が違います。

例文
アイコン画像をデザインする。

サムネとアイキャッチ画像の違い

「アイキャッチ画像」は、ユーザーの目(興味)を引き付ける目的で使われる画像のことです。大きさはさまざまで、縮小されているかどうかは、その画像がアイキャッチ画像であるかに関係しません。

サムネは、その画像や動画がどのようなものなのか、ひとめで認識できるようにするために縮小した画像なので、アイキャッチ画像とサムネは、画像を使う目的が違います。

例文
アイキャッチ画像を設定し、サイトの集客アップを図る。

サムネは英語だと?

サムネは英語だと、「thumbnail」という単語で表されます。

thumbnail
・親指のつめ、非常に小さいもの
・サムネイル(画像や文書を縮小して表示、印刷したもの)
・(文章などが)短くまとめられた、簡潔な

「プロフィール画像」の意味のときは「profile pic(プロフィール画像)」、「アイキャッチ画像」の意味のときは「eye-catcher(人目を引くもの)」も使えます。

サムネの意味を正しく読み取れるようになろう

サムネのもともとの意味は「サイズを縮小された状態で表示される小さな画像」。大きな画像や動画の見本画像として使用されるもののことです。

しかし、SNSなどではサムネが本来の意味とは異なる意味でも使われています。そのサムネが何を意味しているのか、文脈から正しく読み取れるようになりましょう。