プライスレスの意味とは?英語や言い換えできる類語、反対語も解説

プライスレスとはどんな言葉?

プライスレスの意味は、「お金では買えない」「値段がつけられないほど貴重でかけがえのないもの」「きわめて価値が高い」です。

類語は「オンリーワン」。反対語は「アフォーダブル」です。

英語で表すときは、「priceless」を使います。

プライスレスとはどんな意味?

プライスレスは、次の意味をもつカタカナ語です。

プライスレス
・お金では買えない
・値段がつけられないほど貴重でかけがえのないもの
・きわめて価値が高い

プライスレスは、「値段をつけられないほど素晴らしいさま」という意味をもつ言葉です。どんなに大金を払っても手に入れられない、お金では買えない素晴らしいものに対して使います。

例えば、次のようなものがプライスレスといわれます。

・家族、ペット
・愛、信頼
・友人、友情
・命、健康
・時間
・思い出、思い出の品、忘れられない言葉
・体験

プライスレスは英語だと?

プライスレスは、英語だと「priceless」と表記されます。

「priceless」は、「price(価値)」と「less(の無い)」を組み合わせた単語。そのまま意味を組み合わせると「価値の無い」となるので「価値がない」や「無価値な」と訳したくなりますが、実際の意味は逆です。

priceless
値段がつけられないほど高価な(貴重な、価値のある)。金で買えない。千金の値打ちがある
・すごく面白い

すごくばかげた価値のないものに対して「priceless」を使い、皮肉として「これは非常に貴重なものだ」という場合もありますが、基本的には何か特別でお金には代えがたいものに対して用いる単語です。

直訳の意味と単語の意味が真逆になってしまうため間違いやすいですが、日本語にも「数」が「無い」と書いて「数えきれないほど多くあること」を意味する「無数」という言葉がありますよね。そういうものだと割り切って覚えてしまいましょう。

プライスレスは「無料」ではない

プライスレスのもとになっている英単語の「priceless」が、「price(価値)」と「less(の無い)」を組み合わせた単語であるため、プライスレスを「無料」という意味だと勘違いしている人もいます。しかし、プライスレスは「無料であること」を意味する言葉ではありません。

無料
・料金を払わなくていいこと。ただ
・人のために何かしてもお金を受け取らないこと

プライスレスは「料金を払わなくていいもの」に使う言葉ではなく、「値段がつけられないほど貴重でかけがえのないもの」に対して用いる言葉です。

プライスレスはCMで一般に広まった言葉

プライスレスは、クレジットカードの国際ブランド「Mastercard(マスターカード)」が1997年に開始した「priceless」というキャンペーンによって一般に広まったカタカナ語です。

「Mastercard」は、商品を買った先にあるお金では手にできない価値「pricelessな価値観」を提供することを長年目指しており、たくさんのテレビCMも放送されました。CMでは、見る人にお金で買えない価値について考えさせるセリフと合わせて、「priceless」というフレーズが使われています。

「Mastercard」は近年、「priceless」を感じられる体験型のマーケティングにも力を入れています。香水ブランド「Priceless」の立ち上げや、ミュージックアルバム「Priceless®」の発売がその取り組みのひとつ。興味のある人は「Mastercard」の今後の取り組みにも注目してみてください。

プライスレスの使い方を例文で学ぼう

プライスレスの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・ビジネスマンにとって信頼はプライスレスなものだ。
・思い出はプライスレス。家族旅行は思い切って奮発することにした。
プライスレスな表情を見ることができ、頑張ってサプライズしたかいがあった。

プライスレスの類語・言い換え表現

プライスレスの類語は、「オンリーワン」です。

オンリーワン
【意味】
ただひとつであること。また、そのもの
※「特別の存在」「ほかには代えられないもの」などのニュアンスでも使われる

【例文】
彼は私にとってオンリーワンの存在だ。

日本語の「唯一無二」「かけがえのない」「貴重な」「尊い」も、プライスレスの類語です。

プライスレスの反対語・対義語

プライスレスの反対語は、「アフォーダブル」です。

アフォーダブル
【意味】
・購入可能な、手に入る
・手頃な

【例文】
セール用として、アフォーダブルなアイテムをたくさん取り揃える。

日本語の「無価値の」「珍しくない」「どうでもよい」「つまらない」も、プライスレスの反対語です。

娯楽の分野でのプライスレス

プライスレスは、娯楽の分野でも使われています。興味のあるプライスレスがないか探してみてください。

プライスレス ドーナッCyu♡

「プライスレス ドーナッCyu♡」は、ソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」で発表された楽曲です。歌っているのは、ドーナツ大好き娘 椎名法子。

食べるとみんなが幸せな気持ちになれる美味しいドーナツをプライスレスと称える、ドーナツを愛する気持ちがたっぷり詰まった大変かわいらしい曲です。

人生ゲームのプライスレス

タカラトミーが発売する「人生ゲームジャンボドリーム」には、すごろくをゴールした後に現金に精算できる「夢カード」というカードがあります。

「夢カード」は、書かれている内容ごとに精算できる金額が決まっています。すごろくの内容が振るわなくても、「夢カード」によって大逆転できる場合も。

この「夢カード」に、かなったらハッピーなある内容とともに「プライスレス」と書かれたカードがあります。「プライスレス」のカードは、「値段がつけられないほど貴重でかけがえのないもの」の意味そのままに、値段はつけられていません。つまり、精算は0円。

夢がかなったら気持ち的には嬉しいけれど、ゲームのお財布的にはがっかりなカードです。「プライスレス」の夢が何か気になった人は、一度遊んでみてください。

PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜

「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」は、木村拓哉氏が主役の貧乏男 金田一二三男を演じた、フジテレビ系の「月9」ドラマです。

金田一は、勤めていた会社をある日突然クビになり、その後も立て続けに不幸に見舞われて職なし、住むとこなしの無一文になってしまいます。何もない状態から再出発せざる負えなくなってしまう金田一ですが、貧乏になったことと持ち前の前向きさ、偶然の出会いから、お金では買えない価値に気づくことができます。

金田一と彼に感化された仲間たちが織りなす、わらしべ長者をテーマにしたヒューマンコメディです。面白いのでぜひ観てみてください。

プライスレスの意味を勘違いしないようにしよう

プライスレスは、「お金では買えない」「値段がつけられないほど貴重でかけがえのないもの」「きわめて価値が高い」の意味をもつカタカナ語です。

「価値がない」や「無料」のことだと勘違いされる場合もありますが、本来の意味は真逆なので注意しましょう。