エモーショナルとはどんな意味？エモーショナルな人とは？類語や対義語も解説

エモーショナルとはどんな言葉？

エモーショナルの意味は、「人やものが強く感情に訴えるさま」「感情に動かされやすいさま」「感情的」です。

類語は、「ファンタスティック」「センチメンタル」「ロマンチック」。対義語は「ロジカル」です。

英語で表すときは、「emotional」を使います。

エモーショナルとはどんな意味？

エモーショナルは、次の意味をもつカタカナ語です。

エモーショナル

・人やものが強く感情に訴えるさま
・感情に動かされやすいさま
・感情的

エモーショナルといったときの感情は、喜怒哀楽のどれかひとつの感情に固定されているのではありません。喜び、怒り、哀しい、楽しい、憎悪、驚き、恐怖、切ないなど、いろいろな感情が混ざりあい複雑に心が揺れ動いている状態をいいます。

エモーショナルな人とは

「エモーショナルな人」の意味は、「情緒不安定な人」。

「エモーショナル」はポジティブ、ネガティブどちらの意味でも使いますが、「エモーショナルな人」はネガティブなイメージの強い表現です。

感情に動かされやすくて、何かあるとすぐ理性的な判断ができなくなり、感情に身を任せた言動をしてしまう人のことを「エモーショナルな人」といいます。

すぐ怒鳴り散らしたり、すぐに泣いてしまったりする人のことだと思ってください。

エモーショナルとエモい

「エモい」は、「感情が高まり、何ともいえない気持ちになる」「趣がある」「グッとくる」などの意味で使われている若者言葉です。

語源はいくつあり、エモーショナルを短縮したものであるという説や、「何とも言い表せない、形容しがたい」という意味の「えもいわれぬ」から生まれた言葉であるという説などがあります。

エモーショナルとエモいの違い

「エモい」はスラングのため、正しい言葉遣いが求められるビジネスやフォーマルなシチュエーションでは使えません。エモーショナルはビジネスやフォーマルなシーンでも問題なく使用できます。

また、「エモい」は感動的なものや、強い感情を引き起こすものに対して用いる言葉。「エモい話」や「エモい音楽」「エモい写真」のように使うことが多いです。

エモーショナルと違い、「エモい人」のような使い方はしません。

覚えておきたいエモーショナルの関連語

エモーショナルには関連語がたくさんあります。どのような言葉があるのかみてみましょう。

エモーショナルインテリジェンスとは

エモーショナルインテリジェンスは、「自分や他者の感情をうまく取り扱う力」です。

自分の感情を正しく把握し適切に管理する力と、他者の感情を把握し共感する力を合わせたものを、エモーショナルインテリジェンスといいます。

自分の言動が感情的になりすぎないようにコントロールしたり、人間関係をうまく築くために必要な心のスキルです。

エモーショナル・ボンディングとは

エモーショナル・ボンディングは、感情が変化することで生まれる顧客とブランドの絆です。

企業が顧客ファーストの意識で、親しみを感じられる関係性を築くマーケティングを行い、顧客と心の距離を縮めることに成功すると、エモーショナル・ボンディングは生まれます。

また、商品やサービスにターゲットの顧客に合わせたイメージやストーリー性をもたせ、ブランドに愛着を持ってもらうことでも築けるといわれています。

エモーショナルデザイン

エモーショナルデザインは、使い手の感情を動かせるデザインや、そのようなデザインを作り出すための試みのこと。

商品が使いやすいことや役に立つこととあわせて、使用する人がその商品に面白味や楽しさ、喜びなどを感じ、気持ちが高まることが重要だという考え方のもとで作られるデザインです。

エモーショナルヘルス

エモーショナルヘルスの意味は、「感情の健康」。

自分がどのようなときにネガティブな気持ちになり、どんなときにポジティブな気持ちになるのかを知っておき、感情の起伏が大きくなりすぎないように自分でコントロールする能力です。

エモーショナルリテラシー

エモーショナルリテラシーは、自分や他人の感情を正しく理解し、その意味を把握し、健康的な方法で表現する力です。

まず、いま感じている感情がどのようなものなのかを正しく識別します。次に、なぜその感情を感じているのか、感情の原因が何なのかを理解します。その上で、怒りや孤独感、悲しみ、不安などのネガティブな感情を暴言や暴力ではなく、健康的な方法で表現し、自分の感情を心地いい状態に整えていきます。

このようにして感情を理解し、コントロールする力がエモーショナルリテラシーです。

エモーショナルダメージ

エモーショナルダメージの意味は、「心の傷」。

心が深く傷ついたときに使う言葉です。

エモーショナルイーティング

エモーショナルイーティングの意味は、「ストレス食い」「衝動食い」「やけ食い」。

お腹が空いていなくても、疲れていると甘いものが食べたくなったり、ストレスが溜まってやけ食いしたくなったりするなどの、感情の影響によって起こる食欲です。

食べることには、心をポジティブな状態にする効果があります。エモーショナルイーティングは、ネガティブな気持ちにあるときにそれを緩和するために起こります。

エモーショナルサポートアニマル

エモーショナルサポートアニマルの意味は、「感情をサポートする動物」です。

アメリカで、精神的な疾患があり自分のペットと一緒にいないと心を安定させられない人が、精神科医の診察を受けたうえで証明書を出してもらうと、その人のペットはエモーショナルサポートアニマルになれます。

エモーショナルサポートアニマルの証明書があれば、ペット不可の住宅にペットと一緒に住めたり、公共の場所にペットを連れていけたりします。

アメリカでは、以前は飛行機の客室にも、エモーショナルサポートアニマルと認められていればペットを連れていくことができました。

しかし、エモーショナルサポートアニマルは精神介助動物としての訓練を受けているわけではないので、事故などのトラブルがたびたび起こっていました。そのため、2021年1月からは、エモーショナルサポートアニマルであっても飛行機の客室に連れていくことはできなくなっています。

犬のエモーショナルサポートアニマルは、エモーショナルサポートドッグとも呼ばれます。

エモーショナルの使い方を例文で学ぼう

エモーショナルの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文

・親子の絆を感じるエモーショナルなシーンに思わず涙した。
・サービスを通してお客様にエモーショナルな体験を提供する。
・花々の生命力をエモーショナルに表現した作品が大賞に選ばれた。
・インターネットで、エモーショナルイーティングの診断テストを受けてみる。
・エモーショナルサポートドッグは日本では、普通のペットと変わらない扱いがされる。