「応相談」とは「相談に応じる」という意味
「応相談」は、「相談に応じる」の意味をもっており、ビジネスシーンでも、特に求人募集の案内の中でよくみられる言葉です。また、似たものとして「要相談」があるため、状況によってどちらを使うべきかを迷う人も多いのではないでしょうか。本記事では、意味や使い方のほか、英語表現、類語、言い換えなども含めわかりやすく解説します。
なお、対義語としては、「すでに決定している」の意味をもつ「既決(きけつ)」があるので、併せて覚えておくと便利です。
「応相談」の読み方・意味
「応相談」は、「おうそうだん」と読み、「相談に応じる」ことを意味します。しかし、この言葉の中には次のような内容が含まれています。
・決まった条件はありますが、希望があれば相談を受け付けます。
・相談してもらえれば交渉することが可能です。
ただし、あくまでも「相談を受け付ける」のであり、必ず希望を叶えてもらえるというわけではないので、間違わないようにしてください。
「応相談」を使う場合の注意点
「応相談」は、「希望があれば相談を受け付けます」という内容を省略した言葉です。それに加え、敬意は含まれていないため、目上の人に使うのは失礼にあたります。
【目上の人に対しての言い換え表現】
何かありましたらご相談ください。
そのほか、手紙やメールの中で「応相談です」と表現するのもNGです。会場案内など、箇条書きの中で「(応相談)」と記載するのは問題ありませんが、本文中では、「何かありましたらご相談ください。」など、丁寧な文章にするようにしましょう。
「応相談」の使い方・例文
「応相談」がよく見られるのは求人広告ですが、そのほかにもさまざまな場所で使われています。
・勤務時間:9:00~21:00の中で4時間程度(応相談)
・勤務時間はシフト制(応相談)
・車通勤は応相談
・コースメニューのみ。(アレルギー対応あり。応相談。)
・個室の予約は基本8名以上。(応相談)
・お部屋食は応相談。
「応相談」の類語・言い換え表現
「応相談」をほかの言葉で言い換えたい場合は、次のような表現が可能です。
・希望があれば相談に対応します。
・条件以外の希望があれば相談してください。
・提示した条件以外でも相談に応じます。
・条件交渉は受け付けます。
・相談可。
「応相談」と「要相談」の違い
「要相談(ようそうだん)」とは、「相談する必要がある」「必ず相談する」とうい意味の言葉です。
「応相談」は、「希望があれば相談に応じます」ですが、「要相談」は、「必ず相談しなければならない」というニュアンスになります。
・勤務日:月曜・火曜・その他(応相談)
=月曜と火曜は勤務してほしいですが、相談によってその他の曜日も可能です。
・勤務時間はシフト制(要相談)
=シフト制なので、相談して決定しましょう。
「応相談」の英語表現
「応相談」を英語で表す場合、「negotiable=交渉可能な」「negotiation=交渉」を使うことが多いです。
・There are negotiable conditions in any contract.
(応相談可能な条件があります。)
・Prices are subject to negotiation.
(価格は応相談です。)
「応相談」の意味を理解し正しく使おう!
「応相談」と「要相談」では意味が異なるので、それぞれの意味を区別して理解し、正しい解釈ができるようにしてしておきましょう。また、求人票などで、「応相談」の表示がある場合、内容によっては希望が叶うことがあります。ですので、あまりにも条件からかけ離れた希望ではないと思ったときは、遠慮せずに相談してみてください。