ユニークユーザー(UU)とは?
ユニークユーザーの意味は「特定のWebサイトを訪れた人」。「Webサイトが運営を開始した時点から訪問があったすべてのユーザー」を表す場合が多いです。
ユニークユーザーの数を表す、「ユニークユーザー数」の意味で使われることもよくあります。
また、UUはユニークユーザーの英語表記「unique users」の頭文字をとった略語です。
ユニークユーザーをもっとくわしく
ユニークユーザーは、期間を定めずに計測する「特定のWebサイトを訪れた人。またはその数」を表すカタカナ語です。
しかし、期間を定めずにユーザー数をカウントした場合、データとしての使い勝手はあまりよくありません。そのため、1日、1週間、1ヶ月など、データの集計期間を決めて、「一定の期間内に特定のWebサイトを訪れた人の数」と定義されるケースもよくあります。
「ユニークユーザー数」の意味のユニークユーザーは、サイトを訪れた人の数をカウントするだけで、ユーザーがサイトでどのような行動をとるかは見ていません。サイトを訪問したユーザーが、そのWebサイトでページを何ページ閲覧したのだとしても、ユニークユーザーは「1」です。
また、ユニークユーザーは、同じユーザーが複数回そのWebサイトを訪問したとしても2回目以降は数えません。何回訪問していたとしても、ユニークユーザーは「1」になります。
ユニークユーザーを計測する方法
ユニークユーザーをカウントするとき、IPアドレスやホスト名、Cookieといった端末に記録されている情報でユーザーを認識しています。
そのため、同じ人が最初パソコンで、次にスマホで同じWebサイトを訪問した場合、同じ人がサイトを見ていたのだとしても別人と認定されます。
この場合、ユニークユーザーは「2」になります。
ホスト名:端末を識別できるように、パソコンやスマホなどにつけられる名前
Cookie:閲覧したWebサイトの情報が、それを見た端末に記録されたもの
ユニークユーザーの活用方法
ユニークユーザーは、Webサイトの状況を確認するときに役立つ情報です。次のように使います。
純粋な人気度を確認する
ユニークユーザーを使うと、Webサイトが何人の人から注目されているのか、純粋な人気度を知ることができます。
ユーザーのなかには、たびたび訪問するヘビーユーザーもいます。その影響を取り除いて、実際に何人の人から見てもらえているのかを確認できます。
新規ユーザーが増えているかを推測する
ユニークユーザーは、Webサイトをすでに一度以上訪問してくれているリピーターのユーザーと、新しく見に来てくれた人が混ざってカウントされます。
そのため、ユニークユーザーの増え方を調べることで、新規ユーザーを増やせているかどうかを推測できます。
ユーザーひとり当たりの平均ページビューを求める
ユニークユーザーとページビューを組み合わせて次のように計算すると、ユーザーひとり当たりの平均ページビューを求められます。
ページビューとは「一定の期間内に特定のWebサイト内でページが開かれた回数」のことです。ひとりのユーザーが一度に複数のページを閲覧する場合や、一定の期間内に複数回そのサイトを訪れ、同じページを閲覧する場合もありますよね。そのようなときは、それらすべてを数え、開かれたページの数だけカウントします。
ユーザーひとり当たりの平均ページビューは、訪問者がサイトのページを何ページ見てくれたかを示すものです。ユーザーひとり当たりの平均ページビューが多いほど、訪問者がサイトの内容をしっかり見てくれていると判断できます。
ユニークユーザーの目安
Webサイトの目標達成のためにどの程度のユニークユーザーが必要か、目安を求めておくとサイト運営の計画を立てやすくなります。
目標達成のためのユニークユーザーの目安の求め方を、例を通して簡単にみていきましょう。
コンバージョン率とは
ユニークユーザーの目安を求めるには、コンバージョン率という数値を知っておく必要があります。
まずコンバージョンとは、Webサイトで訪問者が「商品購入」など、サイト運営者が望む結果につながる行動をとることを意味するカタカナ語です。そして、サイトの全訪問者数に対して、何割の人がコンバージョンしたかを表す割合を、コンバージョン率と呼びます。
コンバージョンについてくわしくは、下記の記事で解説しているのでぜひ目を通してみてください。
コンバージョンとはわかりやすく説明するとどんな意味?使い方や関連語も解説ユニークユーザー目安の求め方
目標達成のためのユニークユーザーの目安は、サイトによって異なります。それはサイトによって、平均コンバージョン率と目標とするものが違っているためです。
例えば、ECサイトの平均コンバージョン率は2~3%程度といわれています。
仮にコンバージョン率が2.5%だったとして、1日に「50」のコンバージョン(商品購入)を目標とする場合の、ユニークユーザーの目安を考えてみましょう。
商品を1個販売するときに必要なユニークユーザーは、「1 ÷ 0.025=40」で「40」です。1日に50個の商品を販売するためには、「50 × 40=2000」で「2000」のユニークユーザーが必要。
このケースでのユニークユーザーの目安は、1日当たり「2000」になります。
ユニークユーザーと関連語の違い
ユニークユーザーには、先に紹介したページビューのほかにも、似たような意味をもつカタカナ語がいくつもあります。それぞれの意味と違いをおさえておきましょう。
ユニークユーザーとアクティブユーザーの違い
アクティブユーザーの意味は、「一定の期間に特定のWebサイトにアクセスしたユーザー」や「一定の期間に特定のアプリを起動したユーザー」です。
ユニークユーザーがデータを計測する期間を定めないのか、定めるのか、定義のされ方によってアクティブユーザーの意味との関係が変わってきます。
期間を定めない定義のユニークユーザーは、期間の定めがあるアクティブユーザーと、はっきり意味の違いがあります。期間を定めないときはユニークユーザー、期間の定めがあるときはアクティブユーザーと使い分けをしてください。
期間を定める定義のユニークユーザーは、アクティブユーザーとほぼ同じ意味になります。
ユニークユーザーとセッションの違い
セッションの意味は、「一定の期間に特定のWebサイトにアクセスがあった回数」です。
ユニークユーザーと違い、同じユーザーが複数回サイトを訪問した場合、その訪問回数だけカウントします。
ユニークユーザーの使い方・例文
ユニークユーザーの意味や役割がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。
・ユニークユーザー数が目標を突破した。
・月間ユニークユーザーが倍増している。
ユニークユーザーの類語・言い換え表現
ユニークユーザーの類語は、ユニークブラウザーです。
ある一定の期間内に、特定のWebサイトに訪れた重複のないユーザーの数
【例文】
ユニークブラウザーの行動データを分析する。
ユニークブラウザーは、ユニークユーザーと同じように使えます。
ユニークユーザーは英語だと?
冒頭でも簡単に紹介しましたが、ユニークユーザーは英語だと「unique users」と表記されます。
「unique visitors(重複しない訪問者)」と表される場合もあります。
ユニークユーザーの意味を読み取れるようになろう
ユニークユーザーの意味は「特定のWebサイトを訪れた人」。「特定のWebサイトを訪れた人数」を意味する場合もあります。
本来の意味とは少し異なりますが、ユニークユーザーが「一定の期間内に特定のWebサイトを訪れた人の数」と定義されるケースもあります。
文脈に合わせてユニークユーザーの意味を読み取れるようになりましょう。