グランドデザインとはどんな言葉?経営や学校、人生設計での意味、作り方、使い方も解説

グランドデザインとはどんな言葉?

グランドデザインの意味は、「壮大な設計や着想」「長期にわたって成し遂げられる大規模な計画」「全体構想」です。

類語は「マスタープラン」「スキーム」「ライフプラン」「キャリアビジョン」。

グランドデザインを英語で表現したいときには、「grand design」を使います。

この記事ではグランドデザインについて、くわしく解説していきます。一緒にみていきましょう。

グランドデザインとはどんな意味?

グランドデザインは、次の意味で使われるカタカナ語です。

グランドデザイン
・壮大な設計や着想
・長期にわたって成し遂げられる大規模な計画
・全体構想

グランドデザインは、国や自治体の政策や都市計画、企業の経営、教育現場などでよく使用される言葉です。人生設計に関する話題でも用いられることがあります。

グランドデザインは英語では?

グランドデザインは英語だと「grand design」と訳されます。

grand design
・全体構想
・遠大な構想

「grand」は、「壮大な」「豪華な」「荘厳な」などの意味をもつ単語。「design」は「計画する」や「設計図」という意味です。

壮大な設計図が「grand design」になるので、カタカナ語のグランドデザインと同じ意味ですね。

経営でのグランドデザインとは

経営でのグランドデザインは、この先10~20年くらい未来の世界がどう変化していくか時代の流れを予想し、その流れの中で会社が成長できる道をしめすものです。

「事業計画書」に似ていますが、計画の実現可能性や株主など出資者が得られる利益の大きさをしめすだけでは不十分。

グランドデザインは従業員や消費者、地域住民などすべての関係者にメリットがあり、持続可能なものであることを説明するためにも使われます。

学校でのグランドデザインとは

学校でのグランドデザインは今から10~20年の間に、どんな学校を目指すのかをまとめた計画書です。

次の3つから成り立ちます。

①経営ビジョン:中長期的に学校が目指すべき姿。どんな生徒を育てたいか、学校組織としてのあるべき姿、教職員のとるべき行動を定めたもの

②経営戦略:経営ビジョンを達成するための方針や方策。どのようなカリキュラム、どんな教え方で学習活動を行うか、学校としての特色を考えたもの

③経営計画:経営戦略を実行に移すためのより具体的な方法や数値目標を立てたもの

国からもグランドデザインはしめされている

それぞれの学校からだけでなく、大本の国からも時代の変化を見据えた、将来に求められる人材を育成するためのグランドデザインがしめされています。

2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)には、文部科学省が考える2040年に求められているだろう人材がどのようなものかが説明されているので、興味のある方は読んでみてください。 参考 2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)(中教審第211号)文部科学省

その人材を育てるために、大学などの高等教育が目標とするべき姿も挙げられています。

グランドデザインの作り方

グランドデザインは、次のような流れで作ります。

①その計画の影響を受けるすべての関係者を洗い出す
②現在の自分たちの状況や外部の状況を分析する
③10~20年先までの世界情勢や経済の状況を予想する
④10~20年先の世界で自分たちがどうなっていたいか、目標にする姿を決める
⑤目標達成までに立ちふさがる問題や課題を書き出す
⑥問題を解決する方法を用意する

④の目標にする姿は、すべての利害関係者に何かしらのメリットがあるものであることが重要。

利益を得られない利害関係者がいると、計画に反対されて途中で頓挫してしまう可能性が高くなるためです。

また、将来の予想は必ずそうなるというものではないので、予想にずれが出たらグランドデザインの作り直しが必要になります。

グランドデザインの使い方を例文で学ぼう

グランドデザインの意味がわかったら、言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・テンプレートを利用してグランドデザインを作成する。
グランドデザインを踏まえた人材育成システムを構築する。
・社員全員とグランドデザインを共有することが大切だ。
・先がみえないこんな時代だからこそ、人生のグランドデザインを描く必要がある。

人生設計でのグランドデザインって?

人生設計でのグランドデザインは「人生の設計図」のこと。

次のような項目について考えていき、実現可能な範囲での理想の姿のイメージを明確に固めます。

・これまでの人生でどんな経験をして、どんな力を身に着けたか
・これからどんな仕事がしたいか、人生をかけて取り組みたいこと
・親と同居するか、子どもは何人かといった家族構成
・子どもにはどのような教育を与えるか
・生計の立て方、配偶者の働き方、お金の使い方の優先順位、お金を投資したいものなど
・家族との過ごし方、プライベート優先にしたいか、仕事を優先させたいかなど
・自由時間の過ごし方について、生きがいは?、家族旅行がしたい、こんな趣味がしたい、老後はこうすごしたいなど
・地域社会や会社の同僚、上司、親族など、周囲の人との関わり方

グランドデザインは作って終わりではありません。

ときどき、計画通りに人生を進められているかグランドデザインを確認し、修正が必要な部分は改定していく必要があります。

グランドデザインの類語・言い換え表現

グランドデザインの類語には、「マスタープラン」「スキーム」「ライフプラン」「キャリアビジョン」があります。

完全に同じ意味ではないですが、似たニュアンスで言い換えに使われることもあるので覚えておきましょう。

マスタープラン

マスタープランは、「ほかの計画よりも上位の計画として設けられる、基本になる総合的な計画」のことです。

例文
都市計画のマスタープランを策定する。

スキーム

スキームの意味は、「目標達成のための枠組みをともなった具体的な計画」です。

例文
課題を解決するために、新たなスキームを導入する。

ライフプラン

ライフプランは「人生設計」という意味で、人生設計でのグランドデザインの言い換えに使えます。

例文
ライフプランは定期的な見直しが必要だ。

キャリアビジョン

キャリアビジョンも人生設計でのグランドデザインの言い換えに使用できる言葉。「人生や仕事における、自分自身の理想的な姿」という意味です。

例文
明確なキャリアビジョンを描いて就職活動に臨む。

グランドデザインを活用しよう

経営のグランドデザインなど、壮大なグランドデザインを作るような機会は、一般的な勤め人にはないかもしれません。

でも、自分の人生のグランドデザインを考えることは、人生を充実させるために役立つことです。

自分のグランドデザインを作り、理想の姿を意識しながら毎日をすごしていきましょう。