パフォーマンスとは?仕事関係でよく使われる意味や英語、類語をわかりやすく解説

パフォーマンスとはどんな言葉?

パフォーマンスにはたくさんの意味があるけれど、仕事に関係することがらの場合は「性能」「機能」「効率」の意味に関わるニュアンスで使われることが多いです。

ビジネスでパフォーマンスを使用する場合の類語には、「プロダクティビティ」や「デモンストレーション」があります。

パフォーマンスを英語で表したいときには、「performance」を用いてください。

パフォーマンスの意味とは?

パフォーマンスには次の意味があります。

パフォーマンス
・性能。機能。効率
・演劇や音楽、舞踊などを上演すること。その芸や演技
・身体の行為をともなう芸術表現
・人目を引くためにする行為

プライベートも含め一般的に使われる頻度が高いのは、サッカー選手のゴールパフォーマンスのような「人目を引くためにする行為」という意味のパフォーマンスです。

「スポーツ選手の能力や試合の成績」「演劇の上演」「芸術表現」の意味でもよく用いられます。

ビジネス一般でのパフォーマンスの意味

パフォーマンスはビジネスの場合、次の意味でも使われます。

ビジネスでのパフォーマンス
・効率
・業績
・実績
・成果
・成績
・仕事ぶり
・腕前
・能力
・売上
・出来高 など

作業効率の話でパフォーマンスが出てきたら「効率」、売上に関する話なら「売上」のように、どの意味で使われているかは文脈から読み取る必要があります。

マーケティング分野でのパフォーマンスの意味

マーケティング分野でのパフォーマンスの意味は、「販売する製品や商品の性能、価値」のこと。

自社の製品がライバル企業の製品と比べてどんな性能や価値をもっているのか、その性能・価値でライバル製品に勝てるのか、自社製品の優位性を顧客にどのように売り込んだらいいかを検討することもパフォーマンスといいます。

IT分野でのパフォーマンスの意味

IT分野でのパフォーマンスの意味は、「コンピュータやソフトウェア、システムの処理性能や実行速度」のこと。

通信回線の伝送速度や容量という意味もあります。

経済・投資分野でのパフォーマンスの意味

経済・投資分野でのパフォーマンスの意味は、「運用成績」「運用成果」「投資対象の過去の値動き」です。

投資している銘柄のパフォーマンスが、ベンチマークの収益率よりもいい成績のときをアウトパフォーマンス、悪い成績はアンダーパフォーマンスといいます。

MEMO
投資でのベンチマークとは、日経平均株価やTOPIXなど運用の目安になるもの。

パフォーマンスの英語は?

パフォーマンスを英訳するときは「performance」を使います。

performance
・業績、実績、功績、成績、売上、出来高
・人の能力、腕前、仕事ぶり
・スポーツ選手などのプレーぶり
・機器などの性能、動作
・投資の運用実績、成果
・任務や仕事などの実行、遂行
・義務や契約などの履行
・演技、上演、公演
・演奏、コンサート
・宣伝などの特定の行動

「performance」とカタカナ語のパフォーマンスはほぼ同じ意味です。

「パフォーマンスを発揮する」を英語でいいたいときには、「show performance」といいます。「show」は「見せる」の意味の意味があり、「発揮する」のニュアンスでも用いられます。

覚えておきたいパフォーマンス〇〇

パフォーマンスはほかの言葉とくっついて、パフォーマンス〇〇のように熟語になって使われることもよくあります。どんな言葉があるか確認しておきましょう。

パフォーマンスレビュー

パフォーマンスレビューは作業中のプロジェクトについて、事前に定めておいた基準と比較するために、実際のパフォーマンスを測定して進捗状況や成績などを分析すること

今後のプロジェクトの進め方など対策を考えるために用います。

パフォーマンスレビューには、「勤務評定」「人事考課」の意味もあります。この意味でのパフォーマンスレビューは、一定の期間の間に従業員が完了させた作業を会社として評価するもので、従業員の業務評価に使われます。

パフォーマンスレビューの書き方のポイント

業務評価用のパフォーマンスレビューの書き方のポイントは、国によって異なります。

アメリカの企業の場合は、自分の成果を多少脚色してでも素晴らしいものにみえるように書くのがいいといわれています。しかし、同じ英語圏でもヨーロッパでは、大げさな誇張は好まれません。

日本の場合は、謙遜を美徳とする風潮もありますが、パフォーマンスレビューはキャリアに影響を与える場合もあるため、謙遜するのはあまりおすすめできません。

自分の仕事を客観的に評価して、「できた」と主張できるところは、しっかり自分の成果として主張しておきましょう。

パフォーマンス評価

パフォーマンス評価は、従業員がこれまでに達成した成果と現在の業績、さらにその従業員の将来性を評価する、従業員の業務評価方法です。

将来性は次のような項目を評価し、それが業務に活かされているかで判断されます。

・自主性
・積極性
・リーダーシップ
・創造性
・得意分野や専門性を鍛えみがくこと
・改善課題
・潜在的可能性 など

学校教育の評価方法を意味することも

学校教育のパフォーマンス評価は、身につけた知識や技術を使って現実世界で直面するような、リアルな課題を解決できるかを評価する評価方法。

課題を解決するために、いろいろな知識や技術を応用したり組み合わせたりして取り組む必要がある、現実的な課題を学習者に与えます。

課題の正解はひとつではないため、出来栄えはルーブリックと呼ばれる採点基準と照らし合わせながら評価します。

パフォーマンスモニター

パフォーマンスモニターは、Windowsでシステムの状態を確認するためのツールです。

システムのいろいろな値をリアルタイムに収集し、グラフ化して目でみてわかるようにしてくれます。

パフォーマンスプランナー

パフォーマンスプランナーは、Googleにリスティング広告を出すときに無料で使えるツールです。

主に次の3つのことができます。

・予算を増やしたらどの程度の成果が見込めるか、予算を減らすとどのような影響が出るかのシミュレーション
・目標数値を増やしたときに必要となる追加予算のシミュレーション
・複数のキャンペーンでの予算配分の管理

リスティング広告とは検索広告のこと。検索エンジンを使ってネットユーザーが検索したキーワードにあてはまる広告が、ユーザーの端末に表示される仕組みです。

パフォーマンスステータス

パフォーマンスステータスは医療業界で使われている言葉です。

患者の全身状態を評価する際の基準になるもののひとつで、患者が日常生活をどの程度行えるか、行動制限の程度を表します。

パフォーマンスの使い方を例文で学ぼう

パフォーマンスの意味がわかったら、次は言葉としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・実演販売士として、パフォーマンスの練習は欠かさない。
・パソコンのパフォーマンスが落ちたからタスクマネージャーを確認してみたところ、ディスクの使用率が100%になっていた。
・毎日の食事は、仕事のパフォーマンスを左右する。
・社員が気持ちよく働ける環境作りが、パフォーマンスをアップする秘訣だ。
・会社のパフォーマンスを継続的に最大化させるための試みをはじめる。

パフォーマンスの類語・言い換え

ビジネスでパフォーマンスを使用する場合、「プロダクティビティ」や「デモンストレーション」が類語になり、言い換えとして使えます。

プロダクティビティ

プロダクティビティの意味は、「生産性」「生産力」です。

例文
社員のプロダクティビティを向上させるため、オフィス環境を改善した。

デモンストレーション

デモンストレーションには、次の意味があります。

デモンストレーション
・何かの抗議や要求したいことがある人々が、その主張を掲げて集会や行進を行い、団結力で相手に圧力をかけたり世間に訴えかけたりすること。デモ
店頭や店内で宣伝目的の実演をすること
・競技大会で、正式な競技種目のほかに行われる競技や演技。公開演技

デモンストレーションは2つ目の意味で、「人目を引くためにする行為」の意味のパフォーマンスと言い換えられます。

例文
店頭でのデモンストレーションが功を奏して、順調に売り上げが伸びている。

パフォーマンスの意味を理解しニュアンスを読み取れるようになろう

パフォーマンスは意味をたくさんもつ言葉です。ビジネスシーンでも多くのニュアンスを表す言葉として使われています。

シチュエーションや文脈によってどんな意味合いになるのかが変わってくるので、そのときの意味を正しく読み取れるようになりましょう。