コスパとは何か?ビジネスにおける意味、類語、言い換え、使い方、英語表現も紹介

「コスパ」とは「費用対効果」のこと

今では当たり前に使われている「コスパ」は、正式名称は「コストパフォーマンス」といいます。コスパが良いと満足感が強くなるため、「満足度」と解釈することもできますが、本来の言葉の意味は「費用対効果」です

日常で使うことが多いようにも感じますが、ビジネスシーンでも使うことが多いため、正しい意味はきちんと理解しておきたいもの。本記事では使い方、英語表現、言い換え表現も含めてわかりやすく解説します。

日本語においての「コスパ」の意味とは

「コスパ」は、「コストパフォーマンス」の略語で、「コスト」+「パフォーマンス」の2つから成り立っている言葉です。ここでの「コスト」は「費用」を指しており、「パフォーマンス」は、「効率、効果、性能」の意味をもっています。なお、パフォーマンスには次の意味もあるので、あわせて覚えておきましょう。

「パフォーマンス」の意味
・演劇、音楽、などを上演すること。もしくはその演技。
・身体を使った芸術表現。
・人目を引くための行為。

日本語として使われているコスパとは、簡単にいうと「費用対効果」のことです。詳しく説明すると、支払った費用と、それにより得られた能力・効果を比較したものということになり、「高い/低い」「良い/悪い」で表現します。

コスパが高いとは?

AとBという2種類の化粧品があり、どちらも販売価格が2000円だったとします。このふたつの化粧品がもつ効果は次のとおりです。

・A → UVカット、保湿
・B → UVカット、保湿、美白、ハリ

AとBを比較した場合、Bの化粧品で得られる効果のほうが多いため、「Bの商品のほうがコスパが高い」ということになります。

また、同じ金額で泊まれるホテルがあったとします。Aは設備が充実している、Bは部屋にトイレ・シャワーはなくベットがあるだけだとすると、コスパが高いホテルはAです。

「コスト=費用」ではない場合もある

多くの場合、「コスト=費用」ですが、場合によっては「コスト」が「時間」「労力」「精神的な負担」などを指します

たとえば、賃金のわりに楽だと感じる仕事があった場合には「コスパの良い仕事」となり、わりに合わない仕事だと感じれば「コスパの悪い仕事」となります。

「コスパ」の英語

「コスパ(コストパフォーマンス)」は、英語で「cost performance」表記できますが、日本語での「コスパ」の意味の、「費用のわりに良い商品を手に入れる」というニュアンスで伝えたい場合は、「good deal」を使います。

I got a agood deal on a new desktop computer.
(新しいデスクトップパソコンを安価で購入しました。)

また、「費用対効果が良い」ことを表す場合は、「cost effective」も使えます。

The cost effectiveness of that is the highest.
(それは最も費用対効果が高い。)

「コスパ」の使い方・例文

「コスパ」は主に「高い/低い」「良い/悪い」で表現しますが、略語のため、状況によっては「コストパフォーマンス」や「費用対効果」を使うのが望ましいこともあります。

例文1
・この炊飯器はコスパの良い商品だと思う。
・ホテル内の喫茶店が無料で利用できて、こんなに設備の良いホテルが一泊7000円ならかなりコスパが高いといえるだろう。
例文2
もっとコストパフォーマンスの高い商品でないと、この市場では生き残れない。
例文3
計画通りBの原材料を使うと費用対効果が低くなるというデータがでたので、再調査したほうがいいと思います。

「コスパ」の類語・言い換え

「コスパ」を日本語で言い換えたい場合は、次の言葉があてはまります。

・費用対効果
・対費用効果
・投資効率

ただし、「投資効率」は、その投資が希望の利益率をあげられるかどうかを指し、会話の内容によっては「コスパ」の言い換えにならないことがあるので注意が必要です。

また、enefit by cost」の略語である「B/C(ビーバイシー)」、建設コンサルタントや官公庁の中では「費用便益比(ひようべんえきぶんせき)」を使うこともあります。

カタカナ用語では、「スループット」「リターン」が類語と言えます。

スループット
経営の分野においては、製品を販売して得られるキャッシュから、製品を販売するために使ったキャッシュを差し引いたものを指します。また、IT分野では、一定の時間に処理できるデータ量を指すため、「コスパ」の類語として使えるのは経営分野のみとなります。
リターン
投資することで得られる利益のこと。

「コスパ」のニュアンスはビジネスとプライベートで異なる

日常生活における「コスパ」の高低は、人それぞれで感覚が違います。少し例をあげてみましょう。

・ゴルフはコスパのいいスポーツだ。
・結婚生活はコスパが悪い。
・カップ麺でこのクオリティならコスパがいいと思う。

一方、ビジネスシーンにおいては、支払った費用と、それにより得られた能力・効果を比較して、コスパの良し悪しを判断することが多いです。また、利益計算をしている際には、得られる利益が大きいか低いかを「コスパが高い/低い」で表現しますが、間違いではありません。

また、ビジネスでは、利益率が低くでも、売上高が見込める場合には「コスパは良くないが、この案件は進めよう」ということも少なくないです。

日常での多用は嫌がられる可能性がある

「コスパ」の悪さをあえて求める人はあまりいないでしょう。しかし、コスパの良し悪しを多く耳にすることを嫌がる人もいるので、頻繁に使うのは避けるほうが賢明です。

「コスパ」は状況に応じて正しく使おう

事業をしていく上で、利益を上げることは必須であり、高い「コスパ」というものは大切な要素です。そのため、会議の中でも議題になる頻度も多くなります。

しかし、あくまでも「コスパ」は略語であり、正式名称は「コストパフォーマンス」です。大きな会議では「費用対効果」を使うほうが望ましいこともあるので、状況に応じて使い分けをしてください。

また、書面の中では「CP」と略して表現する場合もあるので、知識として覚えておくと便利です。