アウトレットとはどんな言葉？
アウトレットの意味は、「出口」「はけ口」「ファクトリーアウトレット」「リテールアウトレット」「電話などの差し込み口」「電気のコンセント」です。
アウトレットの類語は「エグジット」。日本語の場合は、「出口」「降車口」「逃げ道」「逃路」「逃げ口」を言い換えに使えます。
アウトレットを英語で表すときには、「outlet」を使用してください。
アウトレットの意味は？
アウトレットは次の意味をもつカタカナ語です。
・ファクトリーアウトレット
・リテールアウトレット
・電話などの差し込み口、電気のコンセント
日本語でアウトレットといった場合は、「ファクトリーアウトレット」や「リテールアウトレット」の意味になるのが一般的です。
ビジネスでは、「出口」「はけ口」の意味から「商品の販路」や「市場」を意味する言葉としても、アウトレットが使われる場合があります。
ファクトリーアウトレットとは
ファクトリーアウトレットは、メーカーが運営するアウトレットのこと。日本語だと、工場直販といいます。
工場から直接店舗に運ばれて販売されている「もの（製品）」も、ファクトリーアウトレットと呼ばれます。
ファクトリーアウトレットは、問屋などを省き工場からダイレクトに店舗に運ぶことで中間マージンを減らして、その分安く販売しています。
また、工場で作りすぎて余ってしまった商品や、流行遅れの商品、通常の店舗では販売できない規格外品が販売されることもあります。
リテールアウトレットとは
リテールアウトレットは、メーカーから商品を仕入れて販売する小売店が運営するアウトレットです。小売店が所有している在庫商品やわけあり商品を安く販売しています。
リテールアウトレットは、メーカーやブランドの枠にとらわれず、幅広いラインナップで商品が揃えられているのが特徴です。
わけあり商品とは次のような物のことをいいます。
・使用するには支障がない小さな傷や汚れがついてしまったキズ物
・製品自体はまったく問題ないけれど、包装用の箱が傷ついてしまったもの
・サンプル品
・返品商品 など
家電でのアウトレットの意味
家電、IT機器、AV機器にもアウトレットはあります。
この分野でのアウトレットは、モデルチェンジされ新製品が発売されたことで型落ちになった製品、メーカーが販売終了した廃盤品、店頭で展示されていたサンプル品を意味します。
例えば家電の場合、定期的に新製品が発表されるため、製品が「新商品」と見なされる期間は半年から1年程度しかありません。アウトレットになると大幅に値引きされるため、新しく家電を購入するときはアウトレットを確認してみるのがおすすめです。
アウトレット専門商品というものもある
アウトレット専門商品は、安いセール品が買いたい消費者のニーズをみたすために、正規品より質を落として安く販売できるように作られているアウトレット用の商品です。
本来のアウトレット品である売れ残り品や訳あり品は、もともとアウトレットとして売るつもりで製造しているわけではないため、数が限られています。アウトレット専門商品は、消費者のニーズに対して足りなくなるアウトレット品の数を補うために、わざわざ作られているものなので、本来のアウトレット品とは意味が異なります。
本来のアウトレット品は、本当ならば高く売れるはずだったものが理由があって安く売られています。対して、アウトレット専門商品は、安く売るためにわざと品質を落として作られたものが売られているので、必ずしもお得とはいえません。
アウトレットモールとは
アウトレットモールとは、アウトレット品やアウトレット専門商品を販売する、アウトレットストアを集めたショッピングセンターのこと。
日本には次のようなアウトレットモールがあります。
三井アウトレットパーク 木更津
三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド
三井アウトレットパーク 滋賀竜王
三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島
御殿場プレミアム・アウトレット
軽井沢プリンス ショッピングプラザ
神戸三田プレミアム・アウトレット
りんくうプレミアム・アウトレット
ジ アウトレット広島 など
アウトレットと中古の意味の違い
商品が中古の場合、誰かが使用して古くなった状態で転売されたり、ほかの人に譲られたりする品物を意味します。
アウトレットは売れ残りだったり、訳あり品だったりする場合はあっても誰かが使ったものではないため、新品の状態で販売されています。意味に違いがあるので、混同しないように気をつけてください。
建築業界でのアウトレットの意味
建築業界の場合は、アウトレットが「電話などの差し込み口」や「電気のコンセント」の意味でも使われています。
テレビアンテナもアウトレットと呼ばれます。この業界の人と仕事をする機会があるかもしれないので、知識として頭に入れておきましょう。
アウトレットは英語だとどんな意味？
アウトレットを英訳するときは、「outlet」という英単語を用いてください。
・販路、市場、マーケット、販売経路、特定商品の販売代理店
・卸商店の直売部
・工場直結の小売店
・感情のはけ口、出口
・電気プラグを差し込む壁コンセント、差し込み口
・川が海や湖に注ぐ河口
・湖から流れ出る川、水路
・テレビやラジオの放送局
カタカナ語の場合、「電気のコンセント」の意味のアウトレットは、建築業界など一部の業界のみで使われる専門用語のような言葉になっています。
しかし、英語では「電気のコンセント」の意味も一般的によく使用されているので、しっかり覚えておきましょう。
アウトレットの使い方を例文で学ぼう
アウトレットの意味がわかったら、次は言葉の使い方を例文でイメージしてみましょう。
・引越しなどで家電を買い替えるときは、アウトレットな狙い目商品をチェックするのがおすすめだ。
・関東に新しいアウトレットモールを作る計画が持ち上がった。
・アウトレットの意味を辞書で調べた。
アウトレットの類語・言い換え表現
アウトレットを「出口」「はけ口」の意味で用いるのは、日本語ではあまり一般的ではないですが、この意味でアウトレットを使う場合は、「エグジット」が類語になります。
・出て行くこと
「エグジット戦略を検討する時期に入った」のように使用します。
アウトレットの意味をおさえておこう
日本語でアウトレットといった場合、「ファクトリーアウトレット」や「リテールアウトレット」を意味する場合が大半です。
しかし、ビジネスでは「商品の販路」や「市場」「電話などの差し込み口」「電気のコンセント」などの意味で、アウトレットが使われる場合もあります。
耳にしたときに「意味がわからなくて困った」という事態に陥らないように、アウトレットのそれぞれの意味をしっかり頭に入れておきましょう。
