インスピレーションとはどんな言葉?使い方や類語、インスピレーションを受ける人についても解説

インスピレーションとはどんな言葉?

インスピレーションの意味は、「直感からのひらめき」「瞬間的に浮かぶ思いつき」「霊感」です。

「ひらめき」と「思いつき」の意味の場合の類語は、「直感」と「第六感」。「霊感」のときの類語は、「神来」「おつげ」「天啓」「感応」です。

インスピレーションを英語で表すときは、「inspiration」を使ってください。

インスピレーションとはどんな意味?

インスピレーションは次の意味をもつカタカナ語です。

インスピレーション
・直感からのひらめき
・瞬間的に浮かぶ思いつき
・霊感

インスピレーションは、「吹き込まれたもの」というニュアンスをもっています。創作や思考の過程で、自分の意志に関係なく瞬間的に浮かぶ考えがインスピレーション。

自分の知識や経験などがもとになっているわけでもなく、天から突如ひらめきが降ってくるかのように感じられる考えのことです。

「インスピレーションを受ける」の意味

「インスピレーションを受ける」は次の意味で使われます。

インスピレーションを受ける
見聞きしたものが物事を始めるきっかけになるさま

日本語で「インスピレーションを受ける」と似たニュアンスになるのは、「刺激される」「触発される」「火をつけられる」「刺激を受ける」。刺激され、触発され、火をつけられた結果、実際に何かの行動につながっていったときに使う表現です。

「インスピレーションを受ける人」とはどんな人?

インスピレーションを受けやすい人には、次のような特徴があるといわれています。

特徴
・創造力がある
・未知のことに対する好奇心が強い
・リラックスしてさまざまな物事に目を向けている
・明確な目的がなくても興味を持ったらとりあえず動いてみよう考える
・自分の常識や固定概念にとらわれず、自分と違うものや新しいものを受け入れられる
・何かが起きたときにポジティブに受け止められる
・自分の生き方や生活について、他人に左右されず自分で決定を下せる
・自分のなかの探求心、向上心などを原動力に、目標に向かうやる気が自然にわいてくる状態にいる

インスピレーションを受けやすい人は、デザイナーやクリエーターなど芸術系の仕事をしている人に多いです。

インスピレーションを受けやすい人は、自分をやる気にさせるのが上手なので仕事の生産性も高くなります。そのため、インスピレーションを受けやすい状態に自分を持っていくことは、芸術関係以外の仕事でも役立ちます。

インスピレーションを受けやすい人になるコツ

インスピレーションを受けやすい人になりたいなら、まずは「〇〇すべき」という自分ルールを撤廃する必要があります。

ストレスを抱えていると、視野が狭くなってインスピレーションに気づきにくくなるので、自然のなかで過ごすなどしてリラックスする時間を設けることをおすすめします。必死になりすぎると視野が狭まるので、楽しんで仕事をするように心がけてください。

刺激を受けられるように音楽や映画、本などの芸術に触れたり、普段話さない人と話したり、いつもと違う場所に行ってみたり、アクティブに行動するのもいい方法です。

インスピレーションは英語だと?

インスピレーションを英訳するときは、「inspiration」という英単語を使います。「inspiration」は和訳すると、次の意味になります。

inspiration
・霊感
・啓示
・霊感による着想
・天来の妙想
・急にわいたうまい思いつき
・刺激
・鼓吹
・鼓舞
・激励
・鼓舞させる人、もの
・創造的思考状態
・創造性
・ひらめき

「inspiration」には、「鼓舞させる人、もの」という、インスピレーションを与える人やものに対して使う意味がありますね。これはカタカナ語のインスピレーションにはない意味です。

「インスピレーションを受ける」を英語にするときは、「inspiration」を用いて「get inspiration」や「draw inspiration」と表現します。

インスピレーションとインスパイア

インスパイアは英語だと「inspire」と書きます。「inspire」は動詞で、次の意味をもっています。

inspire
・鼓舞する
・吹き込む
・ひらめきを与える

このインスパイア(inspire)を名詞にしたものが、インスピレーション(inspiration)です。

インスピレーションの使い方を例文で学ぼう

インスピレーションの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・このブランドは、創業者が故郷の風土からインスピレーションを得ることで誕生した。
・異国での経験が新作のインスピレーションとなり、斬新なデザインを生み出せた。
・絵を描くことは、インスピレーションを高めることにもつながる。
・戦前の貴重なデザイン画は、後世の職人たちにインスピレーションを与え続けている。

インスピレーションの類語・言い換え表現

ビジネスでのインスピレーションは、ほとんどの場合「直感からのひらめき」や「瞬間的に浮かぶ思いつき」の意味で使われます。この意味での類語は「直感」「第六感」です。

直感

「直感」は次の意味で使われます。

直感
推理、考察などによる説明や証明を待たず、感覚によって直ちに物事をとらえること

わざわざ考えていないところはインスピレーションと同じですが、直観は経験や知識をもとにしたひらめきのため、完全に同じ意味ではありません。

例文
この機種は、直感で操作できるシンプルな構造で人気だ。

第六感

「第六感」の意味も確認してみましょう。

第六感
人間の5官(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を超えて、鋭くものを直感する感覚
・勘(かん)
・霊感
・虫のしらせ

「第六感」はかなりインスピレーションに近い言葉で、次のように使われます。

例文
第六感が働いて危機を回避した。

【おまけ】インスピレーションがつく言葉

ビジネスに関係する言葉ばかりではないですが、雑学としてインスピレーションの関連語や、インスピレーションが使われている言葉もおさえておきましょう。

インスピレーショントーク
ディスカッションの前に、参加者にテーマに関する情報や話し合いのヒントになるものを提供するためのプレゼンテーションのこと
ジプシー・キングスの「インスピレイション」
ラテンギターで演奏される楽曲。ドラマ「鬼平犯科帳」のエンディングに使われたことでも有名
ハワイアイランドインスピレーション
ハワイのツアーや日常を紹介しているサイト
インスピレーション4
4人の民間人のみで人類史上初めて宇宙飛行するミッションの名前。子どもの白血病やがんの治療、研究を行っている、アメリカのセント・ジュード小児研究病院への寄付金を集めるためのプロジェクト

インスピレーションはほどほどに使おう

インスピレーションを受けやすい状況に自分を置くことは、創造性を高めたり、ビジネスの生産性を上げたりすることにもつながるため、悪いことではありません。

しかし、インスピレーションには「霊感」という意味もあるので、会話などで多用していると胡散臭さが漂ってしまいます。言葉として使うときは、誤解を受けない言い回しで、控えめに使用するようにしましょう。