セグメントとは?マーケティング・IT・車での意味、言い換え、類語も紹介

「セグメント」とは「区切り」「区分」のこと

「ゼグメント」は、「区切り」「区分」など、全体をいくつかに区切った一部分という意味で、マーケティング分野で広く使われています。しかし、実はマーケティング用語とも言い切れないんです。

本記事では、「セグメント」の正しい意味や使い方だけでなく、英語表現、類語、言い換え表現などについてもわかりやすく解説します。

「セグメント」の英語は「segment」

「セグメント」は英語で「segment」と表記し、次のような意味をもつ単語として使われています。

・区分、断片
・一区切り
・(自然にできている)区切り
・体節
・分割する
・分かれる
・分裂する

「segment」を使った熟語も少し紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

・segment~into small groups
(~を分割する/(人)を小グループに分ける)
・segment customers into~groups
(顧客を~個のグループに分ける)
・segment of the body
(体の一部)
・segment of society
(社会階層)
・agricultural segment
(農業部門)
・a segment of a lemon
(レモンの1切れ)

日本語においての「セグメント」とは

日本語においての「セグメント」は、広い意味では「区切り」や「区分」ですが、分野によって少しずつニュアンスが異なります。そのため、各分野での意味を正しく理解しておかなければ、会話が成り立たない場合もあります。

マーケティング分野でのセグメント

マーケティング分野において、市場調査や顧客分析はとても重要な業務です。内容によって、「年齢別」「性別」「地域別」「事業別」などの区分にわけて調査を行いますが、このひとつひとつが「セグメント」で、セグメントに分けることを「セグメント化」、その作業そのものを「セグメンテーション」といいます。

経営分野でのセグメント

証券取引法においては、利害関係にある人たちに、「事業種別」「子会社情報」「所在地」「各地事業所」などの自社情報を開示しなければならない決まりになっています。これらの情報を「セグメント情報」といいます。

また、日本企業の多くは、ひとつの企業で複数の事業を展開しており、利益も事業ごとに出すところも多いです。この事業ごとの利益を「セグメント利益」と呼んでいます。

IT用語でのセグメント

コンピューター内のプログラムは、同じような属性をもつプログラム同士で分割し、それぞれの属性ごとに管理されています。その管理の単位を「セグメント」と呼びます。

自動車業界でのセグメント

自動車は、「軽自動車」「セダン」「ワンボックス」「コンパクトカー」など、さまざまな種類が存在します。これらの分類が自動車業界における「セグメント」になります。

医療分野でのセグメント

輸血用の血液バックに付いている、血液製剤*を人体へ流すための細いチューブを「セグメントチューブ」といいます。(血液製剤*:人の血液を原材料として製造される医薬品)

また、セグメントチューブ内の血液を、手を汚すことなく安全に取り出すための器材に「セグメントカッター」というものも存在します。

「セグメント」の類語・言い換え

「セグメント」を日本語で言い換える場合は、「区切り」や「区分」のほかにも次の言葉が使えます。どれが適しているかは状況により変わります。

「セグメント」の言い換え表現

・全体の一部
・一片
・断片
・一節
・一端
・氷山の一角
・部分
・局所 など

また、カタカナ用語の類語もいくつかあるので、これを機に一緒に覚え、語彙力をアップしましょう。

ターゲット

「ターゲット(target)」には、「まと」や「目標」という意味があります。そのほか、マーケティング分野においては、「商品の販売活動で狙う消費者層」を指します。

たとえば、女性に絞り、その中で年代別に分類する場合、「ターゲット=女性」で、「セグメント=年代別」になるわけです。

例文

・今回のキッチンアイテムは、独り暮らしの独身女性をターゲットにしています。

セクション

「セクション(section)」には「分割された部分」「部門」「節」といった意味をもつカタカナ用語です。

たとえば、会社組織でいうと、営業部、技術部、総務部など、なんらかの基準ごとにグループ分けされたものが「セクション」にあたります。そして、営業部の中で、さらに営業一課、営業二課、営業三課というように、属性ごとに分割されたものが「セグメント」になります。

例文

・以前より細かいセクションに分けられたためか、部内の情報の統一ができなくなっている。

パート

「パート(part)」は「部分」「区分」という意味をもつカタカナ用語です。「セグメント」は全体をいくつかに分割した中の一部分を指すのに対し、「パート」は全体の中の一部分を指すだけという点で違いがあります。

例文

・コーラス部の今日の練習は、各パートごとに行ってください。

働き方の「パート」とは?

就労形態の「パート」の正式名称は「パートタイム(part time)」です。正社員が月曜~金曜で、日々8:30~18:00が会社で定められた労働時間だとすると、パートタイムは、たいていの場合はその中の一部の時間帯や曜日で働くこと、つまり「短時間労働」を意味するわけです。

セクター

「セクター(sector)」には、次のように複数の意味があります。

①産業などにおいての部門、分野、方面
②幾何学で、扇形
③軍隊において、前線の一部隊が負う防衛区域
④ハードディスクや時期ディスクなどの補助記憶装置において、データを記録する区画

セグメントの類語としては①の意味があてはまりますが、「第三セクター*」など、産業分野での区分を示す際に主に使われます。(第三セクター*:国や地方公共団体の資金と民間企業の資金をあわせ、事業を行う方式のこと。)

例文

・第三セクターである〇〇が、新しい観光地として道の駅の建設を計画すると発表した。

【番外編】セグメントリング

「セグメントリング」とは、輪になっている形状の、リングタイプのピアスで、ボディピアスの一種と言われています。

通常のピアスではボールキャッチをすぐに無くしてしまう人や、脱着が苦手な人には使いやすいピアスだといわれています。

各分野の「セグメント」を理解し、正しく使おう

広い意味として「区切り」「区分」と覚えておけば、多くの場合は会話で困ることはないかもしれません。しかし、内容を深く理解するためにも、各分野での「セグメント」はきちんと覚えておくことをおすすめします