ガラケーの意味は?ガラケーとスマホの違い、サービス終了時期も紹介

「ガラケー」とは「日本独自の携帯電話」のこと

「ガラケー」といえば、今は折りたたみタイプなど、スマホではない旧式の携帯電話と認識している人が多いと思います。しかし、正式には「ガラパゴス携帯」といい、「世界標準とは異なる進化をした、日本独自の携帯電話」を指すんです。

「ガラケー」のほかにも「フィーチャーフォン」という言葉がありますが、これら二つが指すものは同じです。

本記事では、「ガラケー」の由来や本来の意味のほか、スマホとの違い、英語での意味などもわかりやすく紹介します。

「ガラケー」の英語は「feature phone」

「ガラケー」を英語で表す場合、「feature=特徴がある」を使った「feature phone(フィーチャーフォン)」となります。ときどき、「フューチャーフォン」という人がいますが、「未来」を意味する「フューチャー(future)」ではないので、勘違いしないようにしましょう。

また、英語圏では、二つ折りの形式の携帯を「flip」というので、日本でいうガラケー、つまり旧式の携帯電話を「flip phone」と表現することも多いようです。

「ガラケー」の由来・意味

「ガラケー」は、「ガラパゴス携帯」が正式名称で、この「ガラパゴス」とは、エクアドル共和国領のガラパゴス諸島がもとになっています。

ガラパゴス諸島とは、エクアドルから約900kmのところにある諸島で、ほかの島との接触もなく、独自の進化と遂げてきました。現在でも、ほかの島ではあまり見られない動植物が存在しており、野生生物の観察スポットとなっていいます。

この「ほかとは違い独立している」ことの例えに「ガラパゴス」が使われはじめ、「日本独自の携帯電話」が「ガラパゴス携帯」と表現するようになりました

「ガラケー」の使い方・例文

代では生活必需品のひとつとなっている携帯電話なので、「ガラケー」が会話でどのように使われるのか迷う人はいないと思いますが、例文をいくつか紹介しておきます。

例文

・ついにガラケーのサービス提供が終わるようだ。
ガラケーからスマホに切り替えたときは使いにくかったが、今ではもうガラケーには戻れない。
ガラケーが古いと言われる時代になったんだなぁ。

「ガラケー」と「スマホ」の違い

「スマホ」とは、「スマートフォン」の略語ですが、「Smart」とは「頭がいい」という意味なので、スマートフォンは「賢い電話」ということになります。そして、大きな特徴は、パソコンと同じように、世界共通のOSが搭載されており、検索機能もパソコンとほぼ同じレベルだというところでしょう。

「ガラケー」との違いは、高機能になっていることもあげられますが、「ガラケー」が日本独自に進化したものである一方で、スマホは、世界共通の機能が使われているところといえます。

日本においてのガラパゴス化とは?

日本独自の方法で高機能化した製品や、進化したサービスで、国際基準からかけ離れていることを「ガラパゴス化している」と表現しており、「ガラパゴス化」は、どちらかといえば批判的なニュアンスをもつ言葉というイメージがもたれています。

では、日本においてガラパゴス化しているとされている商品やサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。

ガラパゴス化している商品・サービスなど

・元号
・印鑑
・学生の4月入学制度
・トイレの多機能化(オート洗浄、ウォシュレットなど)
・ゲームのガチャ課金
・軽自動車
・銃規制の強さ など

ガラパゴス化のメリット

世界に取り残されるイメージが強い「ガラパゴス化」ですが、メリットもあります。
日本独自の進化を遂げていくと、日本人のニーズに特化した商品やサービスができあがります。その結果、満足度は非常に高いものになるわけです。

ガラパゴス化のデメリット

メリットがあれば、デメリットもあるのが普通ですが、「ガラパゴス化」のデメリットとはどのようなものなのでしょうか。

【世界に向けて競争ができない】
日本独特のものを作り上げると、世界の人のニーズにあわず、市場で競争することが難しくなります
【需要に限界がありコストがかかる】
日本は小さな島国なので、需要も生産も少なくなります。安い商品のほとんどは大量生産のものなので、少なくなるとコストがかかり、販売価格も高くなる傾向にあります。

「ガラケー」の類語・言い換え

「ガラケー」は「ガラパゴス携帯」の略なので、類語はなく、言い換え表現としては、正式名称の「ガラパゴス携帯」か、英語表現の「フィーチャーフォン」になります。しかし、現在では「スマホ(スマートフォン)」が主流になっているため、人によっては「ガラケー」を「携帯」と呼んで区別している場合もあります。

そのほか、前述したように、英語圏では日本でいう「ガラケー」を「フリップフォン(Flip phone)」と表現する人が多いようです。また、スマホ以外の携帯できる電話を「cell phone」や「Mobile phone」と呼ぶ文化もあるので、日本人に対しての言い換え表現と、海外の人への言い換えは異なります

「ガラケー」と「スマホ」の中間「ガラホ」とは?

「ガラホ」とは、スマホ用のOSや半導体部品を使用して開発された、日本国内向けのフィーチャーフォンのひとつで、ガラケーの機能をもちながら、スマホ用のサイトやアプリも利用できるといった特徴がある機種です。

「ガラホ」は、「スマホ」でも利用されている4G回線やLTE(Long Term Evolution)を利用しての通信となります。

ガラケーでは見られないサイトも閲覧でき、スマホよりも操作が複雑ではないという理由から、スマホではなく「ガラホ」を選ぶ人もいます。

日本独自の「ガラケー」もサービス終了が決定

スマホが普及してきても、使い慣れているガラケーを持っていたという人は多いでしょう。しかし、3Gにしか対応していないガラケーは、ついに、auが2022年3月、ソフトバンクが2024年1月、ドコモが2026年3月にサービスの提供を終了する予定となりました。

「タッチパネルが苦手」「高いから破損や紛失が怖い」「利用料金が高い」などの理由でガラケーを使い続けていた人は、「ガラホ」や「スマホ」への乗り換えを、早めに検討していきましょう。