クロニクルとはどんな言葉?
クロニクルの意味は「歴史の記録」「年代記」「編年史」です。
類語は「ヒストリー」ですが、クロニクルと完全に同じ意味というわけではありません。
クロニクルを英語で表すときは、「chronicle」を使ってください。
クロニクルの意味は何?
クロニクルは、次の意味をもつカタカナ語です。
・年代記
・編年史
クロニクルの意味にある「年代記」や「編年史」は、歴史上の出来事や事件を同時並行的にまとめ、年代順に記述した歴史書のこと。特定の時代の歴史年表を作成し、そこにその年に起こった出来事についてのくわしい解説を記述したものだと考えるとわかりやすいです。
ただし、すべてが事実とは限らず、一部に神話的な要素が混じっていることもあります。
また、ビジネスでは「社歴、会社の沿革」の意味でクロニクルが使われることが多いです。
クロニクルではない歴史書もある
同じ歴史書でも、次のようなものはクロニクルではありません。
・時系列に沿ってではなく、単発的な出来事やテーマをいくつか抜粋してエピソードをまとめたもの
また、著者の私見が入っている歴史書や、神話的な要素がたっぷり含まれている歴史書も、クロニクルとみなさないのが一般的です。
例えば、現存する日本最古の歴史書といわれる古事記は、日本神話から歴史の記述がはじまり、全体の3分の1程度を神話的な内容が占めています。神話的な要素が多すぎるため、クロニクルではないといわれることも多いです。
クロニクルは英語だと?
クロニクルを英語で表すときは、「chronicle」という英単語を使います。
・年代記、編年史:神話的な内容も含め、歴史上の出来事を著者の私見を交えずに年代順に記録したもの
・壮大な物語
・「the Chronicles」と書かれていた場合は、「旧約聖書の歴代誌」という意味。
「the 〇〇 Chronicle」で「〇〇新聞」という意味になり、新聞の題名に使われることもあります。
クロニクルの使い方を例文で学ぼう
クロニクルの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。
・創立100年記念にまとめた会社のクロニクルを関係者に配った。
・「日本書紀」は日本の古いクロニクルのひとつだ。
クロニクルの類語・言い換え表現
クロニクルの類語は、「ヒストリー」です。
・履歴。経歴
過去の出来事を記録したものはすべてひっくるめて「ヒストリー」といいます。歴史書だけでなく、個人の病歴や経歴も「ヒストリー」に含まれます。クロニクルと違って年代順に記述されていなくてもOK。
このように意味に違いもあるので、言い換えできるかは表したいニュアンスをよく考えて判断してください。
【おまけ】身の回りのクロニクル
クロニクルという言葉が使われているものが、私たちの身の回りにはたくさんあります。興味のあるものがないか探してみてください。
【ストーリー】
平凡な生活を送っていた3人の高校生が、とあるきっかけで超能力を手に入れる。しかし、ごく普通の高校生だった彼らには、その能力は強力するものだった。3人は、次第に超能力に翻弄されるようになっていき・・・。
2021年は、DMBD-16 「20th クロニクルデッキ 決闘!! ボルシャック・デュエル」とDMBD-17 「20th クロニクルデッキ 熱血!! アウトレイジ・ビクトリー」の2種類が発表された。
会場を「Newtype35周年特集号」に見立てて、同誌がこれまでに紹介してきたアニメの数々を振り返るのとあわせて、貴重な制作資料やイラストなどが展示された。
クロニクルをうまく使おう
クロニクルは「年代記。編年史」という意味。ビジネスでは「社歴、会社の沿革」の意味で使われることが多いです。
「社歴、会社の沿革」の意味の場合は、クロニクルというよりもそのまま日本語で「社歴」や「沿革」といったほうが意味が伝わりやすくなります。かっこよくいいたいときは「クロニクル」、わかりやすさを重視するなら「社歴」や「沿革」がおすすめです。