ガクチカとはどんな意味?題材の例や書き方・作り方も解説

ガクチカとはどんな言葉?

ガクチカの意味は、「学生時代に力を入れたこと」です。

類語は、「学生時代に頑張ったこと」や「学生時代に努力したこと」。

ガクチカを英語で表すときは、「What did you pour your energy into when you were a student?」を使ってください。

ガクチカとはどんな意味?読み方は?

ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」を略した言葉で、読み方は「がくちか」。就職活動中の学生がよく使う「就活用語」のひとつです。

エントリーシートや面接で、「大学生時代に最も力を入れて頑張ったことは何ですか?」や「これまでの人生で最も熱中して取り組んだことは何ですか?」のように質問されるのがガクチカ。

言い回しはさまざまですが、ほとんどの企業で聞かれる定番の質問のため、就活生の間で略語が広まりました。

ガクチカの例

次のような事柄をガクチカの題材として使うことができます。

ガクチカの例
・アルバイト
・学業、研究室、ゼミ
・サークル活動
・留学
・部長や生徒会など中学や高校でのことも含むリーダー経験
・長期インターンシップの経験
・資格取得を目指して勉強した経験
・大学受験勉強の経験
・趣味 など

ガクチカの書き方・作り方

面接官は、「学生が困難に直面したときにどう乗り越えたか」や「どのような気持ちで困難に立ち向かったか」など「学生の努力の過程」を知りたいと考えて、学生にガクチカを質問します。また、学生の「人柄」や「今後の可能性」も知りたがっています。

そのため、ガクチカでは次の事柄を説明する必要があります。

ガクチカの内容
・題材にした事柄になぜ取り組んだのか
・どのような目標を立てたのか
・どんな困難があったのか
・壁にぶつかったときにどう対処したのか
・その結果どうだったのか
・自分の性格のどんな面が役に立ったのか
・経験からどのようなことを学んだか

そして、最後に経験から得た学びを入社後にどう活かせるかをアピールし、文章をまとめます。

コロナの影響で課外活動が制限された学生は、インパクトのある経験や目立った成果がないと悩むかもしれないませんが、ガクチカの題材は特別なことでなくても大丈夫です。本業の勉学など、何か自分がとくに力を入れていた事柄のなかから、自分らしさをアピールできる題材を探してください。

ガクチカのポイント

ガクチカでは、学生のコミュニケーション能力も採点の対象になります。そのため、ガクチカは自分が経験した事柄を簡潔に、中身は深く、その事柄にくわしくない面接官でも理解できるようにわかりやすく書かれていなければなりません。

まず、中身の濃い話ができるように深く自己分析し、経験したときの自分の気持ちや経験から得られたことをしっかりまとめておく必要があります。

文章を書くときは、「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」のように結論から始め、なぜそれをしたのか行動の動機を続けて書いてください。この順番にすることで、あなたが目的意識を持って行動していたのだということが、面接官にしっかりと伝わります。

面接官から質問されたときによりくわしく説明できるよう、エントリーシートに書いた内容のほかに追加のエピソードも用意する必要があります。

実績をアピールするときは、具体的な数字を入れるとどの程度の成果なのかがあやふやにならず、面接官にわかりやすくなります。

ガクチカの注意点

ひとつのガクチカに複数の題材のエピソードを詰め込むのはNGです。複数の題材が混じっていると話の焦点がわかりづらくなってしまうので、題材はひとつに絞りそれを深堀していくようにしてください。

ガクチカでは、専門用語は使わずに誰が読んでも理解できる言葉を選ぶようにします。とくに、研究や学業を題材にした場合は注意。

話を過度に盛ったり嘘を書くのもダメです。面接官に突っ込んだ質問をされたらすぐにぼろが出てしまいます。

ガクチカは複数用意しておくのがおすすめ

業界や企業、面接官によって、好まれるガクチカの題材は異なります。そのため、志望する企業に合わせて内容を変えられるように、準備しておかなければなりません。

企業よっては、「ほかに頑張ったことはありますか?」と追加のガクチカを要求されたり、「学業以外で」のように条件をつけてガクチカを聞かれたりすることもあります。

ガクチカは、使い分けできるように3つ以上準備しておくのがおすすめです。

ガクチカの使い方を例文で学ぼう

ガクチカの意味や書き方がわかったら、次は言葉としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
ガクチカを作るためのボランティア活動で、学業がおろそかになっては意味ないだろう。
・理系学生にとって、大学生活の大部分をつぎ込む研究はガクチカのいい題材になる。
・テンプレートを利用してガクチカを作成した。
・例文を参考に、アルバイトを題材にしたガクチカを考えた。
ガクチカでは、学生の伝える能力も採点される。

ガクチカの類語・言い換え表現

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略語なので、言い換えるときは「学生時代に力を入れたこと」の類語の「学生時代に頑張ったこと」や「学生時代に努力したこと」を使います。

例文
・コロナ禍で「学生時代に頑張ったこと」として書ける内容がみつからない。
・「学生時代に努力したこと」を英語にしたい。

ガクチカは英語だと?

ガクチカは略語のため、そのままでは英語にできません。「学生時代に力を入れたこと」を英語に訳して次のように表します。

What did you pour your energy into when you were a student?

英文で使われている「What」は「何」、「pour」は「注ぐ」、「energy」は「力、エネルギー」、「student」は「学生」という意味。

「What did you pour your energy into when you were a student?」は、「あなたは学生時代、何に力を入れましたか?」という意味になります。

ガクチカの意味を頭に入れておこう

ガクチカは、就職活動中の学生がよく使う言葉で「学生時代に力を入れたこと」の略語です。

学生が口にすることが多いワードですが、職場でも採用関係の話をしているときに接する機会があるかもしれません。耳にしたときに困らないように、意味を頭に入れておきましょう。