レッドオーシャンとはどんな意味?ブルーオーシャンとの違いや戦略を解説

レッドオーシャンとは「競争の激しい市場」のこと

レッドオーシャンは、海の名前ではありません。ビジネス用語であり、「競争の激しい市場」という意味があります。

なぜ「赤い海」=「競争の激しい市場」という意味になるのか。逆に、競争が激しくない市場のことは何というのか。ビジネスパーソンとして知っておきたい情報を整理してお伝えします。

レッドオーシャンの意味

レッドオーシャンの意味は「競争が激しい市場」ですが、その意味について詳しく確認していきましょう。

レッドオーシャンの由来・語源

レッドオーシャン(red ocean)は、直訳すると「赤い海」。これは血で血を洗うような激しい競争状態にあるという意味でつけられたネーミングです。

レッドオーシャンってどんな市場?

レッドオーシャンは、顧客のニーズが多い市場です。参入する企業が数多くあるので、競争が激しくなりやすいという特徴があります。競争は技術面・価格面で起きるので、勝ち抜くためには企業努力が必要となります。

レッドオーシャンとブルーオーシャンの違い

レッドオーシャンの対義語は「ブルーオーシャン」です。ブルーオーシャンは「青い海」の意味であり、血で血を洗うようなことはありません。

ブルーオーシャンは、競争相手のいない市場を意味します。市場自体が成熟していないので、競争相手も少ないのです。

しかし、ブルーオーシャンだった市場が一転、レッドオーシャンに変わるというケースも往々にして存在します。これは、ブルーオーシャンの「レッドオーシャン化」といえます。

【事例】

コロナ禍で出前館やUber Eatsなどのフードデリバリーが注目されるようになりました。需要は増加していますが、新規参入企業もあり、競争は激化しています。ブルーオーシャンだった市場がレッドオーシャン化している例です。

ちなみに、独占市場を意味する「ブラックオーシャン」という言葉もあります。オンリーワンのビジネスです!

レッドオーシャン戦略とは

レッドオーシャンで生き残るためには、戦略が必要です。競争相手が多い市場では、戦略がなければすぐに戦いに負けてしまいます。次のような戦略が求められます。

・他社との差別化

・低コスト化

・ブルーオーシャンを見つける

上記のうち、差別化と低コスト化は必要であるものの、ある程度限界があります。ブルーオーシャンの開拓は、アイデア次第で可能性が広がります。

【事例】

ボールペン市場は飽和状態であり、レッドオーシャンでした。文房具メーカーのパイロットが「消せるボールペン」を作り、競合はいませんでした。ブルーオーシャンを開拓することに成功しました。

恋愛のレッドオーシャン、ブルーオーシャンって?

恋愛においても「競争」はつきものです。人気のある、モテる異性をターゲットにすると、需要が多いだけに、レッドオーシャン状態になります。

経営やマーケティングと同じで、恋愛もレッドオーシャンで戦うならばそれなりの工夫が求められます

一方、モテない、存在感が薄い人を選べば、ブルーオーシャンである程度のんびりアプローチできるでしょう。ブルーオーシャンでもあなたにマッチする人はいると思われるため、意外と狙い目かもしれません。

レッドオーシャンの使い方・例文

例文
・Youtube界隈はレッドオーシャンと化している。
・フードデリバリーやテイクアウト業界はレッドオーシャンの状態になっています。
・飽和状態となっているレッドオーシャンに参入するのなら、戦略が不可欠だ。

レッドオーシャンは重要なビジネス用語

レッドオーシャンは、製造やマーケティングに関与するビジネスパーソンならば必ず知っておきたい重要ビジネス用語です。

日常会話でも、例えば「サブスクが多すぎてレッドオーシャンになってるよね」などと会話に取り入れるチャンスはあります。

レッドオーシャンと対義語であるブルーオーシャンの意味もあわせて、この機会に覚えておきましょう。