キャプチャの意味は?「キャプチャする」とは?スクショとの違い、使い方も紹介

「キャプチャ」とは「データを保存する」こと

「キャプチャ」といえば「画像保存」と認識している人も多いかと思いますが、実は、画像だけではなく、「データをコンピューターに保存する」ことを意味する言葉なんです。本記事では、「キャプチャ」の正しい意味や使い方のほか、英語表現、類語、言い換え表現などについてもわかりやすく解説します。

「キャプチャ」の英語は「caputre」

「キャプチャ」を英語で表記すると「caputre」となり、次のような意味をもつ単語として使われています。

・捕らえる
・獲得する
・占領する
・攻略する
・取る

特に簡単に入手できるものではなく、獲得するのが難しいものに対して使われるので、捕らえるのにひと手間かかる、映像や写真などが対象となります。

・Caputure an image(画像をキャプチャする)
・capture video(動画をキャプチャする)

日本語においての「キャプチャ」とは

日本語の中で使われている「キャプチャ」は、広い意味では「データを保存する」ですが、「画像データを保存する」「動画データを保存する」など、さまざまな種類が存在し、それぞれに「〇〇キャプチャ」という名称があります。ここでは、広く利用されているキャプチャについて紹介しておきます。

スクリーンキャプチャ

「画面キャプチャ」とも呼ばれており、ディスプレイに表示されている画面を、まるごと画像データとして保存したものです。単に「キャプチャ」と言われた場合は、この「スクリーンキャプチャ」を指すことが多いです。

ビデオキャプチャ

ブルーレイレコーダーなど、映像を取り扱うほかの機器から、映像や音声のデータを取り込んで、コンピューターに保存することをいいます。

パケットキャプチャ

ネットワーク回線上を流れるデータをコンピュータに取り込み、表示内容、内部の解析などを行うことを指します。主に、通信量やトラブル解析を行う、ネットワークの管理者が使うシステムです。

モーションキャプチャ

人の体に特殊なセンサーを付けたり、特殊カメラを用いたりして、体の各部の動きを3次元グラフィックスの動きとしてデータ化することをいいます。

モーションキャプチャには3つの方式がある

人に動きを3次元化できるモーションキャプチャには、「光学式」「機械式」「磁気式」があります。それぞれ特性が異なるため、どんなデータを取りたいかによって使い分けをするのがおすすめです。

光学式

マーカーを付けたボディースーツを着た人の動きを複数のカメラで撮影し、三角測量*の原理で各マーカーまでの距離を計算する方式です。光学式のモーションキャプチャは、撮影前に、記録する範囲を明確に決定しておかなければならないという特徴があります。
(三角測量*:適当な大きさの三角形を組み合わせ、測量すべき範囲を覆う三角網を作り、それぞれの頂角の大きさを実測し、計算で三角形の辺の長さ、方位角、頂点の座標を決定する測量法。)

機械式

人の関節などに、直接角速度センサーや加速度センサーなどを取り付け、これらのセンサーの動きを測定してデータを記録する方式です。

磁気式

磁気コイルをマーカーとして人の関節に取り付けて磁界内で動作を行い、動作によって生じる歪みを読み取ることでコイルの位置を記録していく方式です。光学式と原理は似ていますが、光学式よりも死角が少なく、費用が安いのが特徴です。

ゲーム実況に便利なキャプチャボードとは?

「キャプチャボード」とは、テレビ、ゲーム機、スマホの映像や音声をパソコンに表示させるために接続する、パソコン周辺機器の一つです。YouTubeでもゲーム実況の動画をアップしている人が多いですが、その際に多くの人が使っているのがこの機器です。ただし、ゲーム機の中にはキャプチャボードが接続できないものもあるので、購入前にきちんと確認するようにしてください。

キャプチャボードの種類

キャプチャボードは、USBでパソコンに接続する「外付けタイプ」と、パソコンを一部分解して取り付ける「内臓タイプ」があります。内臓タイプのほうが、データの転送速度は早いのですが、パソコンの分解が必要になるため、技術的な不安がある人は、外付けタイプがおすすめです。

キャプチャボードに付属している「キャプチャソフト」とは?

キャプチャボードには、実際に画像データや動画データを作成するためのソフトが必要であり、そのソフトを「キャプチャソフト」といいます。ダウンロードをして使用するものが多いですが、「有料版」「無料版」でいろいろなソフトが公開されているので、やりたいことができるソフトを選んでダウンロードしてください。

「キャプチャ」の使い方・例文

「スクリーンキャプチャ」「ビデオキャプチャ」「パケットキャプチャ」「モーションキャプチャ」と、いろいろなキャプチャが存在しますが、使い方に大きな違いはありません。もっとも基本的な使い方は、「データを保存する」の意味をもつ「キャプチャする」といった表現です。

例文

・今の画面の情報をグループで共有したいためスクリーンキャプチャすることにした。
・録画した番組をデータとして送るためにビデオキャプチャで保存した。
・営業部のシステムで発生したエラーをパケットキャプチャで解析を行った。
モーションキャプチャで読み込んだ人の動きをロボットに活用する。

「キャプチャ」の類語・言い換え

「capture」の意味である「捕獲」の類語には「捕集」や「コレクション」がありますが、「データを保存する」ことを指す「キャプチャ」の類語としては「スクショ」があてはまります

「キャプチャ」と「スクショ」の違い

「スクショ」とは、「スクリーンショット」の略で、ディスプレイのある時点の状態を撮影して取り出したものを指します。「キャプチャ」と「スクショ」の意味は同じですが、「キャプチャ」はパソコンの画面、「スクショ」は「スマホ」の画面に対して使われるのが一般的です。

意外と利用頻度の高い「キャプチャ」の意味をしっかり理解しておこう

「キャプチャ」は現代では当たり前のように使われる言葉ですが、意味をしっかりと理解していなかった人も多かったはずです。これを機にスクショとの違いや、キャプチャの種類も理解できたと思うので、今後は内容を意識しながら使ってみてください