クレームとは「苦情」や「文句」のこと
クレームといえば、日本語では「苦情」や「文句」といった意味が主となります。しかし、英語のクレームには「苦情」の意味はありません。
今回は、クレームという言葉の意味や使い方、英語との違いについて解説します。
クレームの意味
クレームとは、顧客から企業に寄せられる不満や怒りを伴った要求、主張を意味します。言葉の使い方としては「クレームをつける」や「クレームの処理」などが挙げられます。
また、単なる苦情や文句だけでなく、契約上の権利請求を意味する場合もあります。例えば、購入した商品が不良品であった場合、クレームを入れて問題のない品と交換してもらうことも該当します。
クレームと同じ意味の言い換え表現はありませんが、日本語では不満を述べると言う意味では「ぼやく」などの表現もあります。
クレームの英語
クレームは英語で「claim」を記します。英語のクレームは、「主張する」「要求する」といった意味を持ちます。「文句」というニュアンスはなく、クレームというカタカナ語は和製英語といえます。
英語で「苦情」や「文句」を表現したいときは、「complain」を使用します。これは「苦情を言う」という意味の動詞として使えます。名詞では「complaint」が「苦情」の意味となります。
クレーム処理 complaints handling
クレーマー complainer
空港の手荷物受取所のことは「baggage claim」といいます。「バッグを要求する」=「手荷物受取所」の意味になるのですね!
クレーム対応で使える英語表現・例文
英文でクレーム対応をするときには、いくつか決まった定型文を活用できます。
I understand what you mean.
あなたのおっしゃることが理解できます。
Thank you for taking the time to tell us.
ご連絡いただきありがとうございます。
Could you please tell me the details?
詳細についてお話しただけるでしょうか。
上記は一例ですが、ある程度決まったパターンで英文を作成することができます。例えば「詳細」は「detail」ですが、「ダメージの詳細」ならば「detail of the damages」となります。単語を加えると、より細かいニュアンスを伝えることが可能です。
クレームの関連用語
クレームという言葉を含む、食べ物の名前は多いです。「クレーム」はフランス語で「クリーム」を意味するためです。
クレームブリュレ
フランス語で「焦がしたクリーム」を意味します。プリンのようなカスタードのソースの上に砂糖をかけ、それをガスバーナーで火にかけてキャラメリゼしたお菓子です。
クレームダマンド
クレームはクリーム、アマンドはアーモンドのことを意味します。クレームダマンドはこの2つを組み合わせた言葉で、アーモンドのクリームのことを指します。アーモンドパウダーを配合して風味を出します。
クレームダンジュ
フランスのアンジュ地方で誕生したスイーツ。チーズケーキの一種で、ベリー系のソースとともに食べられます。水切りヨーグルトで作るレシピもあります。
クレームフレーシュ
サワークリームの一種で、クレームフレッシュ、フレンチクレームと呼ばれることもあります。一般的なサワークリームほど酸味が強くなく、脂肪分が多いことが特徴です。スイーツだけではなく、スモークサーモンやスープに添えて食べることもあります。
クレームの使い方・例文
・イベントが直前に中止となり、クレームが相次いだ。
・有料席から舞台が見えずにクレームが噴出した。
クレームは身近なカタカナ語
クレームは、プライベートでもビジネスでも登場する身近な言葉。英語の意味と違いがある点はおさえておきたいところです。
また、フランス語ではクリームを示すため、食べ物の名前にも使われています。
クレームという言葉の意味を理解して使用していきましょう。