マジョリティとは?意味や使い方、英語、対義語をわかりやすく解説

マジョリティとは「多数派」のこと

人が集まって集団になると、人の意見、属性などの事柄についてそれぞれ「多数派」と「少数派」があります。マジョリティとは「多数派」のことを意味します。

この記事では、マジョリティの意味や使い方、対義語、関連用語についてわかりやすく解説します。

マジョリティの意味

マジョリティは「多数派」「多数者」といった意味を持ちます。その意味を掘り下げると、集団を集合とみなしたときの、最大の部分集合のことを示します。部分集合とは、簡単にいうとある集まりの中に入っている物の集まりのことです。

【マジョリティの例】

・集団の中には右利き、左利き、両利きという集まりがそれぞれあります。最も大きな集まりが右利きであれば、右利きであることがマジョリティ。

・異性愛者と同性愛者では、異性愛者の方が多いです。この場合、同性愛者はマジョリティ。

一般的には、人数の多い方が多数派、マジョリティとみなされます。しかし、人数は多数でない場合にも、強い発言力や権力を持った集団のことをマジョリティという場合があります。

マジョリティの英語

マジョリティの英語は「majority」です。カタカナ語としても浸透している「major(メジャー)」には「主要な」「多い」といった意味があります。その派生語がマジョリティであり、「多数派」「多数者」「主要」の意味となります。

英語表現の例としては、次のようなものが挙げられます。

・win a majority 過半数を得る

・majority opinion 大多数の意見

・decision by majority/a majority decision 多数決

・The majority of〜 大多数の~

マジョリティの対義語

マジョリティの反対語は「マイノリティ(minority)」です。日本語でも少数のことを「マイナー」といいますが、これは「minor」という英語の由来する言葉。その派生がマイノリティです。マイノリティの意味は「少数派」となります。

マジョリティの関連語

マジョリティという言葉を含む関連語のうち、代表的なものをご紹介します。豆知識としておさえておきましょう。

サイレントマジョリティ

1969年にニクソン大統領が用いた言葉で、反対運動をしない大多数の国民は戦争に支持しているとみなすといった意味が込められていました。つまり、意義をとなえない大多数の国民を示します。

マジョリティオブマイノリティ

M&A用語。M&Aにおいて、会社の支配権の割合を示す言葉であり、「少数派の中の過半数」という意味になります。少数株主が損をする恐れがある場合、マジョリティオブマイノリティを満たすことが条件として設定されている場合があります。

マジョリティの使い方・例文

例文
・A社では男性がマジョリティを占めるため、女性社員はやりにくさを感じることがあった。
・対話の中でそれはマジョリティ側の見方であることに気がついた。
・常識とは、マジョリティの価値観であり、個人や文化に応じた配慮も必要だ。

マジョリティはマイノリティを理解すること

改札機が右利きの人にとって使いやすいようにできているなど、社会はどうしてもマジョリティのための仕組みを構築しやすいもの

マイノリティの人が抱える課題や葛藤に目を向け、理解することは、こうした風潮を打開するための第一歩として大切です。

マジョリティ側にいると当たり前に思っていることも、実は当たり前ではないかもしれません。社会にはさまざまなマイノリティがあふれているため、目を向けてみてはいかがでしょうか。