「華金」とは?
「華金」は「華の金曜日」を略した言葉で、「心置きなく夜遅くまで楽しめる金曜日」という意味です。
類語は「花金」。
英語で表すときは、「TGIF(thank God it’s Fridayの略語)」や「Happy Friday」を使います。
「華金」の意味・読み方は?
「華金」の読み方は「はなきん」。「華の金曜日」を略した言葉で、次の意味で使われます。
「華金とはいつの金曜日?」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。毎週金曜日のことです。
「華金」の由来
1980年代頃から、日本の一般企業では週休二日制が普及しはじめ、土曜と日曜が休みになるサラリーマンが増えました。さらに、1980年代後半に日本にバブル景気が到来し、当時はお金をじゃんじゃん使っても困らない人々が多くいました。
「華金」はこれらのことから、毎週金曜日は翌日の出勤を気にせずに夜遅くまでお酒を飲んで遊びまわるという風潮が生まれ、誕生した言葉です。
「華金」は死語になり、今再び注目され始めた言葉
1990年以降にバブルが崩壊すると、毎週金曜日に豪遊できる余裕のあるサラリーマンが激減します。このことにより、「華金」は死語になりました。
しかし、最近バブル時代を知らない若者たちがSNSなどで、「華金」という言葉を使うようになっています。
「華金」の使い方を例文で学ぼう
「華金」の意味がわかったら、次は言葉としての使い方を例文でイメージしてみましょう。
・大学生におすすめの、華金の夜のデートプランを紹介する。
・華金の古いイメージが若い世代にうけ、若者言葉としてよみがえった。
「華金」の類語・言い換え表現
「華金」の類語は「花金」です。「花金」は、次のように使います。
「華金」と「花金」は同じ意味ですが、使用するときに注意が必要なこともあるのでおさえておきましょう。
「華金」は「花金」の最近の言い方
「華金」はもともとは「花金」と書かれており、辞書でも「はなきん」は「花金」と表記されています。
バブル時代を経験し、「はなきん」という言葉を誕生させた張本人たちである上の世代の人々は、「はなきん」を「花金」として認識しており、「華金」と書く人はあまりいません。
しかし、SNSなどでは「はなきん」が「華金」と表記されることも多く、若者たちの間では「華金」と「花金」はどちらも同じように使われています。「華金」は、「花金」の最近の言い方であることを覚えておきましょう。
上の世代の人に「華金」を使うと、誤字と思われてしまう恐れがあるので、相手に合わせて「花金」と使い分けることをおすすめします。
「華金」と「花金」を使い分けることも
「華金」の「華」は「はなやか」の意味をもっています。「豪華」や「華美」などの言葉もあり、派手なイメージを受けることから、「華金」はバブル時代のようなお金をたくさん使った豪遊をする金曜日を指す言葉として使われることもあります。
「華金」をゴージャスな遊びを楽しむ金曜日とする場合、「花金」は居酒屋やカラオケなどで気の合う仲間と楽しんだり、自宅で趣味に没頭したりといった、現代の勤め人にとって馴染みのある庶民的な遊び方をする金曜日の意味になります。
「華金」と「花金」を、イメージの違いによって使い分けている人もいることを、頭に入れておきましょう。
「華金」は英語だと?
「華金」は英語圏では、「TGIF(thank God it’s Fridayの略語)」や「Happy Friday」といわれています。
Happy Friday:「金曜日おめでとう!」
「TGIF(thank God it’s Friday)」はキリスト教の考え方に基づいた、神に感謝する言葉です。キリスト教徒ではない人々への配慮から、神に関するニュアンスのない「Happy Friday」が使われることも多くなっています。
【おまけ】「華金カップル」とは?
「華金カップル」は、カップルYouTuberです。商社マンのたつやさんと、受付嬢のりこさんのリア充すぎる同棲生活やデート、旅行などの様子をそのまま映した動画を公開し、人気を集めています。
2人の年齢は2022年時点で25歳。年は同じですが、リコさんが早生まれのため、学年ではたつやさんがひとつ下になります。
「華金カップル」の名前は、まだYouTubeなどを始める前の時期の金曜日に2人がよく飲みに行っており、そのときに撮影したプライベート動画のなかで、酔っ払いながら自分たちのことを「これだけ飲んでるの華金カップルやなー」といっていたことからつけられたそうです。
「華金」は復活しつつある死語
「華金(花金)」の意味は、「心置きなく夜遅くまで楽しめる金曜日」。バブルの時代に流行った言葉で、その後死語になっていましたが、今若者言葉として復活しつつあります。
バブルの時代の「華金(花金)」は、お金を湯水のように使って豪快に遊ぶ金曜日を意味していました。しかし、現代の「華金(花金)」はバブリーな遊び方だけでなく、庶民的な楽しみ方で過ごす金曜日もその意味に含まれています。
自分なりの楽しみ方で、「華金(花金)」を満喫してみましょう。