ソーシャルメディアとは?意味や特徴を解説、SNSやテレビとの違いは?利点や注意点も

ソーシャルメディアとはどんな言葉?

ソーシャルメディアの意味は、「すべての人が参加できる双方向発信のメディア」です。

ソーシャルメディアに似た意味で使われる言葉に、SNSがあります。

ソーシャルメディア=SNSと思われがちですが、そうではありません。SNSはソーシャルメディアの一部でしかなく、すべてのソーシャルメディアがSNSというわけではないので注意しましょう。

ソーシャルメディアを英語で表すときは、「Social media」を使います。

ソーシャルメディアについて、さらにくわしくみていきましょう。

ソーシャルメディアの意味

ソーシャルメディアは次のような意味の言葉です。

ソーシャルメディア
すべての人が参加でき、不特定多数が双方向の情報発信をすることで、情報の共有や情報の拡散が生まれるメディア。

インターネットが、すべての人が参加できるだけ広い範囲に行き渡ったために、ソーシャルメディアの数が増え社会に与える影響力が大きくなりました。

ソーシャルメディアは、双方向で発信することで拡散しやすいという特徴があります。

SNSとは?

SNSは、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)」の略。

人や組織が互いにつながることをうながし、両者がコミュニケーションをとれる場をインターネット上で提供する社会的なサービスがSNSです。

友達や知り合いを増やすことや関係性を深めることが、SNSの最大の狙い。

コミュニケーションをとることで、情報の共有や情報の拡散が生まれる場合もありますが、それはあくまでもおまけ的な役割になります。

SNSの例

SNSには次のようなものがあります。

・Facebook
・LINE
・mixi
・GREE
・モバゲー

これらは知人を増やし、コミュニケーションをとることを目的としたサービスだからSNSです。

同時に「すべての人が参加できる双方向発信のメディア」でもあるので、これらはソーシャルメディアでもあります。

SNSではないが、ソーシャルメディアではあるものの例

SNSではないけれども、ソーシャルメディアではあるものには次のものが挙げられます。

・Twitter
・Instagram
・Pinterest
・「Yahoo知恵袋」「OKwave」などのFAQサイト
・「食べログ」 「価格コム」「@cosme(アットコスメ)」などの口コミサイト
・「アメーバ」「ライブドア」「F2C」「teacup」「Yahoo!」「楽天」などのブログサイト
・「YouTube」「ニコニコ動画」「TikTok」「USTREAM」などの動画系サイト
・「2ちゃんねる」などの掲示板 など

このうちの「Twitter」「Instagram」「Pinterest」は、捉え方次第でSNSかどうかの判断が分かれることもあるので注意してください。

人や組織のつながりではなく情報発信を目的にしているためSNSではないと考える人と、人のつながりやコミュニケーションが発生することもあるのだからSNSに含めると考える人がいます。

MEMO
SNSは知人を増やし、コミュニケーションをとるためのサービス。

ソーシャルメディアは、すべての人が参加できる双方向発信のメディア。

SNS=ソーシャルメディアではなく、ソーシャルメディアの一部にSNSも含まれています。

ソーシャルメディアとテレビの違い

ソーシャルメディアは、誰でも気軽に不特定多数の人に対して広く情報を発信することができます。また、情報の発信者と受信者が互いに情報をやり取りすることも可能です。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディアは、テレビ局や新聞社などの産業メディアが、大衆に向けて一方的に情報を発信します。視聴者や読者は基本その情報を受け取るばかりで、双方向のやりとりにはなりません。

また、マスメディアは情報発信に膨大な資金や人材などが必要になるため、誰でも気軽にというわけにはいかない点も、ソーシャルメディアと違います。

ソーシャルメディアの利点とビジネスで使うときの注意点

ソーシャルメディアは、情報の拡散が得意という特徴があるため、広告に使いやすいです。

テレビなどのマスメディアでCMを出すより、安価に宣伝できるという利点もあります。

また、消費者と直接コミュニケーションをとれるので親近感を持ってもらいやすく、リアルなニーズを聞き出すこともできます。

しかし、やみくもに使っても上手くはいきません。ソーシャルメディアをビジネスで使うときの注意点をおさえておきましょう。

段階を追った情報発信が必要

知名度がないうちは広告を出してもユーザーに関心を持ってもらえず、拡散されません。段階を追って情報発信し、ブランドや商品に興味・関心を持ってもらう必要があります。

自分たちを知ってもらう

情報発信者に知名度がなくても、人は関心のある情報が目に入れば、ほかの人との話題にしたくなります。

まずは、趣味やブーム、ニーズなど多くの人が好んで話題にするような事柄に絡めた情報発信をし、ソーシャルメディアのユーザーに自分たちを知ってもらうところからはじめましょう。

ブランドや商品を知ってもらう

ある程度認知度が上がったら、自分たちのブランドや商品にどんな特徴があってどんな風に役立つのかなどを発信していきます。

時間をかけてブランドや商品の認知度を上げていきましょう。

消費者を囲い込む

ブランドに興味を持つユーザーが増えたら、消費者の囲い込みに取り掛かります。

商品の購入や来店、問い合わせなどにつながるような具体的なサービスや情報を発信していきましょう。

イメージ低下や炎上の危険性もある

ソーシャルメディアに限った話ではないですが、不特定多数に情報を発信すると、自分の発言が意図していない方向に間違って解釈されてしまう場合があります。

従業員の個人的な意見が企業の考えと受け取られてしまい、会社全体に影響が出てしまうことも。

また、ユーザーは匿名でコメントできるため、厳しい非難をされやすく、炎上してしまうケースがあります。

企業としても、いち従業員としても発言に気をつけ、イメージを損なうことがないように細心の注意を払ってください。

ソーシャルメディアは、メンタルヘルスにデメリットがある

ソーシャルメディアを使うと、現実ではなかなか会えない学生時代の友達とのつながりを維持できます。

また、広く新しい友達を探すことができるなどメリットがあります。

でも、いいことばかりではありません。

デメリット
・中毒性があり、やめられなくなる
・個人情報の流出、拡散
・デマ情報も拡散されている
・ストーカーなどの被害が起こる恐れがある
・いじめの原因になる
・なりすましの被害にあう恐れがある

これらのデメリットから、ソーシャルメディアはメンタルヘルスに悪影響があるといわれています。

時間を決めるなどのルールを定めたり、現実世界での楽しみも持ったり、ソーシャルメディアにのめり込み過ぎない対策が必要です。

ソーシャルメディアの英語

ソーシャルメディアの英訳は「Social media」です。

「Social media」は、カタカナ語のソーシャルメディアと同じ意味をもっています。

ただし、英語ではSNSも「Social media」と表すことが多いので注意してください。

「social network(ソーシャルネットワーク)」という表現もありますが、「Social media」のほうが一般的です。

ソーシャルメディアの使い方を例文で学ぼう!

ソーシャルメディアの意味がわかったら、言葉そのものの使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
ソーシャルメディア上の問題を解決する。
ソーシャルメディアの活用法を考える。
ソーシャルメディアの利用状況を確認する。
ソーシャルメディアを介して消費者の声を聞く。
ソーシャルメディアで話題を共有する。
ソーシャルメディアへアクセスする。

ソーシャルメディアの関連語

ソーシャルメディアには、ビジネスで目にする機会の多い関連語があります。どのような意味の言葉なのか覚えておきましょう。

ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングは、ブランドや製品などの宣伝にソーシャルメディアを使用すること。

ただ広告を出すだけでなく、ソーシャルメディアで消費者の生の声を聞くこと、消費者とフレンドリーな関係を築くこと、ブランドや商品のファンになってもらうことも目的です。

ソーシャルメディアポリシー

ソーシャルメディアポリシーは、企業がソーシャルメディアを使う目的や、運営方針を定めたガイドラインのこと。

ユーザーとのトラブルや炎上を予防するため、従業員全員に周知し、守らせる必要があります。

ソーシャルメディアをビジネスに活かそう!

情報の拡散が得意なソーシャルメディアは、広告に便利なツールです。

消費者とコミュニケーションをとることでブランドや商品を身近に感じてもらえます。生の声を聞き出せれば、その先のビジネス戦略を立てるためにも役立ちます。

炎上の恐れがあるなどソーシャルメディアにはデメリットもありますが、しっかり対策し、うまくビジネスで活用していきましょう!