ハイライトの意味や使い方は?ビジネスやSNS、美容の分野での意味も紹介

ハイライトとはどんな言葉?

ハイライトの意味は、「最も明るく見える部分」「最も興味を引く部分や場面」です。

類語は、「クライマックス」「ピーク」。対義語は「ローライト」です。

英語で表すときは、「highlight」を使います。

ハイライトとはどんな意味?

ハイライトは、次の意味をもつカタカナ語です。

ハイライト
①絵画や写真などで、最も明るく見える部分
②最も興味を引く部分や場面。映画、演劇の見せ場や行事、催し物などの呼び物

「最も」というニュアンスがありますが、「ハイライト」はひとつのものに対して一ヶ所とは限りません。ほかとの比較において明るくなっている部分、とくに明るい部分を「ハイライト」と呼ぶことが多く、ひとつのもののなかに「ハイライト」が複数あるケースもあります。

また、「ハイライト」といった場合、「光が当たって明るくなっている部分」をいいます。太陽や電球など、光源そのものをいうわけではないので、注意してください。

「最も興味を引く部分や場面」は派生した意味

「ハイライト」の②の「最も興味を引く部分や場面」の意味は、①の「最も明るく見える部分」の意味から派生したものです。

「最も明るく見える」ところは、「最も人の目を引く」場所でもありますよね。このことからニュアンスが広がり、「ハイライト」は全体の内容のなかで「最も目立つ部分」「最も興味を引く部分」「最も重要な部分」「山場」「佳境」などの意味ももつようになりました。

ビジネスでのハイライトの意味

ビジネスでのハイライトの意味は、「よかったこと」「満足できること」「強調する」「目立たせる」

「うまくいったこと」「満足できること」の意味のハイライトは、事業報告など仕事関係の報告で使う場合が多いです。成功事例など、よかった点を挙げるときに「今月のハイライトは~(意味:今月の業務でうまくいったことは~)」のように用います。

「強調する」「目立たせる」の意味のハイライトは、注目してもらいたいものを指して使用します。例えば、商談相手に何かを提案するときに、「このプランのハイライトは~(意味:このプランの強調したいポイントは~)」のように使います。

IT分野でのハイライトの意味

IT分野でのハイライトは、「背景色を反転させたり、背景色を変えたりして文字を強調する表示法」という意味です。このような強調した表示ができる機能も「ハイライト」と呼ばれます。

IT分野のこの意味での「ハイライト」も、ビジネスではよく使われています。

SNSでのハイライトの意味

SNSの話でハイライトといった場合、どのSNSの話をしているかで意味が変わってきます。代表的なSNSでの意味をみてみましょう。

Facebookでのハイライト

Facebookでは、「ニュースフィード」にユーザーと関連性が高いと判断された投稿を表示する機能をハイライトと呼びます。

「ニュースフィード」とは、ユーザー自身や友人、知人が投稿したものや、その投稿に寄せられたコメントなどの更新情報が一覧で表示される画面のことです。

インスタグラムでのハイライト

インスタグラムのハイライトは、通常投稿から24時間経過すると投稿者本人以外の人は見ることができなくなるストーリー投稿を、投稿者のプロフィール画面に常時固定し、ほかの人にも見られるようにする機能

ストーリー投稿は、短い動画や画像をスライドショーのようにつなげたものを、フルスクリーン表示で投稿できる機能です。

ツイッターでのハイライト

ツイッターのハイライトは、最近ツイートされたもののなかから、ユーザーに関連がありそうなものやユーザーがフォローしている人に関係しているものなど、見逃さないほうがいいとツイッターが判断したものをピックアップしタイムラインに表示する機能。

「最近のハイライト」とも呼ばれます。

美容関係でのハイライトの意味

美容関係の話でのハイライトの意味は、「最も明るく見える部分」

例えば、メイクでのハイライトは、ベースメイクを施すときファンデーションより明るい色を、顔の要所要所にのせることを意味します。ハイライトを入れることで、顔の凹凸が強調され立体感を出せます。シミ、そばかす、クマ、くすみなど気になる部分をカバーし、透明感のある明るい肌に見せる効果も期待できます。

ヘアカラーでのハイライトの意味は、ブリーチやカラー剤を使い、ベースカラーよりかなり明るい色を細かいラインで髪全体に入れること。立体感があり、動きを楽しめるナチュラルなヘアスタイルに仕上がります。ハイライトは、ハイライトカラーとも呼ばれます。

スポーツ・ニュースでのハイライトの意味

スポーツでのハイライトは、「最も興味を引く部分や場面」という意味で使われています。

試合の始めから終わりまでのなかで起こった、視聴者の興味を引くシーンを抜粋して、短くまとめたものがハイライト。

ファインプレーや勝敗を左右する重要なプレー、注目選手のプレー、ハプニングなど、とくに盛り上がった部分がハイライトとしてまとめられるケースが多いです。

ニュースでも同じような意味でハイライトが使われます。例えば、「今週のハイライト」といった場合、 今週起きた重大な事件や興味をそそる出来事をピックアップしてまとめたものを意味します。

タバコでのハイライトの意味

タバコの話でハイライトといった場合、1960年に日本たばこ産業(JT)が発売した、日本の紙巻タバコのブランド名を意味します。

タバコのハイライトは、アルファベットで表記すると「hi-lite」。「hi-lite」は、カタカナ語のハイライトを英語に訳したときの綴りである「highlight」を略して作った造語です。

ハイライトはタール17mg、ニコチン1.4mgが配合されており、香りづけにラム酒フレーバーが加えられています。香りのよさと高めのタールの割にマイルドに仕上げられた味わいで人気です。メンソールタイプもあります。

ハイライトは英語だと?

ハイライトは英語だと「highlight」と表記します。

highlight
・強調する。目立たせる
・(催し物などで~を)目玉にする
・(絵画などで~に)ハイライトを当てる
・(文字などを)マーカーで塗る
・(コンピュータでオブジェクトを)反転表示させる
・(ショーや出し物、催し物などの)見所。呼び物。目玉
・(絵画や写真の)全体のなかで最も明るい部分。写真の光を反射して白く写っている部分
・(歴史や話の)主要部。典型的な部分。最も興味のある事件。最重要点
・(頭髪の)一部だけほかと違う色に染めている部分

大体はカタカナ語のハイライトをそのまま「highlight」で訳すことができますが、ニュースのハイライトは「News Headlines」で表されます。

ハイライトの使い方を例文で学ぼう

ハイライトの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・ゲームのハイライトをまとめた動画を編集する。
・スポーツニュースで試合のハイライトシーンを放送する。
・大会初日、本日のハイライトを紹介します。
・メイクに立体感とツヤをプラスするハイライトのおすすめ商品を、ランキング形式で発表します。
ハイライトの正しい入れ方を動画で解説する。
・メンズハイライトのヘアカタログ集を作成する。
・子どもの誕生は、人生のハイライトとなる素晴らしいイベントのひとつだ。

ハイライトの類語・言い換え表現

ハイライトの類語は、「クライマックス」「ピーク」です。それぞれの意味や使い方をおさえておきましょう。

クライマックス
【意味】
①興奮、緊張、精神の高揚などが最高潮に達した、その状態や場面
②物語の展開が最も緊張し、最高潮に達した点。最も盛り上がった場面

【例文】
クライマックスシーンを集めた予告映像が公開された。

ピーク
【意味】
①山の頂。頂上。峰
②物事の最高潮。絶頂。頂点

【例文】
人生のピークかと思えるほど幸せな時間を過ごすことができた。

日本語の「名場面」「見どころ」「盛り上がり」も、ハイライトの言い換え語として使えます。

ハイライトの対義語

ハイライトの対義語は「ローライト」です。

ローライト
【意味】
・悪かったこと
・全体よりも暗い色を入れること

【例文】
・事業報告ではその月のハイライトとローライトを報告する。
・ローライトのヘアスタイルを紹介する。

「ローライト」は、ビジネス関係の話で使われるときと、美容関係の話をするときで意味が変わってきます。

ハイライトの意味を読み取れるようになろう

ハイライトは、「最も明るく見える部分」と「最も興味を引く部分や場面」の2つの意味をもつカタカナ語です。この2つの意味をもとに、いろいろな分野で専門用語のようにも使われています。

分野ごとのハイライトの意味もおさえておき、文脈からニュアンスを読み取れるようになりましょう。