ダイレクトリクルーティングとは「候補者に直接働きかける採用」
一般的な転職活動においては、転職希望者が求人に応募します。しかし、ダイレクトリクルーティングでは企業が転職を希望する候補者に直接働きかけます。
ダイレクトリクルーティングは採用手法の一つです。
この記事では、ダイレクトリクルーティングの基本について、メリットやスカウトとの違いにも触れながら解説します。
ダイレクトリクルーティングの意味
通常の採用手法では、企業がほしい人材の条件を公開して、応募がくるのを受け身的に待つ形となります。
ダイレクトリクルーティングは、次の言葉を組み合わせた言葉です。
direct:直接
recruiting:雇用、採用
つまり、ダイレクトリクルーティングとは企業が直接採用することを意味します。「攻めの採用」と称されることもあります。
人手不足の昨今、ダイレクトリクルーティングのように企業が候補者を直接選び、自社で働く魅力を伝えるスタイルが注目を集めています。
ダイレクトリクルーティングの利用料金
ダイレクトリクルーティングの手法で採用活動を行う場合には、利用料金を支払ってサービスを利用することになります。
料金形態については次の2つに分類されます。
【成功報酬型】
1名の採用につき費用がかかる。内々定の承諾時に発生するのが一般的。新卒で30〜40万円、中途は年収の15%が相場。初期費用が発生するサービスもある。
【定額型】
月額・年額などで利用料金が設定されている。採用した数が多いほど一人当たりのコストは安くなる。年間のコストは新卒で60〜150万円、中途で300〜400万円が相場だが、プランごとに採用上限人数が決まっている場合もある。
上記のように、ダイレクトリクルーティングにもさまざまなサービス、プランが存在します。獲得したい人数や採用できる自信の程度によっても、どれを利用するか判断は変わってくるでしょう。
ダイレクトリクルーティングのメリット
他の手法と比較した場合のダイレクトリクルーティングのメリットとして、次のことが挙げられます。
・獲得したい人材を狙ってアプローチ可能
・潜在的な転職希望者にもリーチできる
・人材紹介会社を経由するより低い採用コスト
一番大きなメリットはほしい人材をピンポイントで見つけてアプローチできる点です。
そして、自ら応募をするには至らなくても、興味を持ってくれる可能性のある人材にも働きかけることができます。
企業が人材獲得に割くコストも大きなものとなっており、ダイレクトリクルーティングの場合は費用の面でも恩恵があります。
ダイレクトリクルーティングとスカウトの違い
ダイレクトリクルーティングでは、一人一人に向けてメッセージを送り、ピンポイントで人材獲得を狙います。それに対して、スカウトでは条件を設定して一斉にメールを送信します。
スカウトの場合、たくさんの人に一度に送るため、返信をもらえる割合は低くなります。ダイレクトリクルーティングでは工程が多くなりますが、返信がくる率は高まります。
狙った人材にアプローチしたいときはダイレクトリクルーティング、条件を満たす候補者に広く情報を伝えたいときはスカウトが適しています。
ダイレクトリクルーティングの使い方・例文
・ダイレクトリクルーティングのサービスは複数あるため、比較検討が必要だ。
・ダイレクトリクルーティングの恩恵で企業の風土にマッチする優秀な人材が増えた。
ダイレクトリクルーティングを活用しよう
採用関連のサービスにはさまざまなものがありますが、企業がほしい人材をピンポイントで見つけるのにダイレクトリクルーティングは役立ちます。
転職希望者にとってもチャンスが広がります。必要に応じてぜひ活用してみましょう。