ミッションステートメントとはどんな意味？企業や個人の例もご紹介

ミッションステートメントとは「企業の行動指針」

ミッションステートメントとはわかりやすくいうと「企業の行動指針」のこと。「経営理念」や「社訓」など従来から使われている言葉と似た意味を持ちます。

ミッションステートメントは、個人の行動指針についても示すようになってきています。

この記事ではミッションステートメントの意味や使い方を解説します。

ミッションステートメントは英語の「mission（使命）」と「statement（声明）」を組み合わせた言葉です。つまり、使命を声明として発信することが根本的な意味となります。

ミッションステートメントと従来の「経営理念」では異なる点があります。ミッションステートメントは、抽象的なものである経営理念を実行・行動に移すことを目的に設けられます。

トヨタの行動指針「トヨタウェイ2020」では、次のような項目が挙げられています。

・誰かのために

・誠実に行動する

・好奇心で動く

・ものをよく観る

・技能を磨く

・改善を続ける　など

具体的に何をすべきかをシンプルでわかりやすい言葉で掲げています。これが行動指針、ミッションステートメントとなります。

個人の場合は自分の価値観に沿って自由に設定しやすいです。自分の人生、生活、行動における指針を示します。こうでなければならないという形式にこだわる必要はありません。

・家族と過ごす時間を大切にする

・感情的にならず、冷静に話す

・仕事は定時に終えて家庭に持ち込まない

上記はあくまでも一例ですが、例えば家族を大事にしたいという価値観がある人ならば、このようなミッションステートメントを作ることができます。

自分が何を大切にしたいのか、どうありたいのか紙に書き出して、優先度の高いものを取捨選択しながら作るといいでしょう。

例文

・具体的な行動を意識できるようにミッションステートメントを作成した。
・A社が掲げるミッションステートメントは手本になる。
・ミッションステートメントを作る際には、実現可能な内容とすることを心がけるべきだ。

ミッションステートメントは、経営理念や社訓しか掲げていない企業が、従業員に具体的な行動を示すために設けると目指す方向性が明確になります。また、個人レベルでも自分が理想とする生き方を整理するものとして活用することができます。

この機会にミッションステートメントを作成してみてはいかがでしょうか。