アジェンダの意味とは?ビジネスでの意味やレジュメとの違いも解説

アジェンダとはどんな言葉?

アジェンダの意味は、「実行されるべき予定、計画」です。

類語は、「スケジュール」「プログラム」。

英語で表すときは、「agenda」を使います。

アジェンダとはどんな意味?

アジェンダは、次の意味をもつカタカナ語です。

アジェンダ
①実行されるべき予定、計画
②スケジュール帳。備忘録
③教会の礼拝定式

①の「実行されるべき予定、計画」の意味で使われる場合が多いです。また、スケジュール帳の商品名として、アジェンダが使用されることもあります。

アジェンダは日本語だと?

アジェンダは日本語だと、「予定表」「進行予定」「議事日程」「議題」「協議事項」「協議内容」「検討課題」「行動計画」「実施計画」などのように訳されます。

日本語での言い換え語がわかると、アジェンダの意味がより理解しやすくなるので、まず頭に入れておきましょう。

アジェンダの語源

アジェンダの語源は、「されるべきこと」という意味をもつラテン語の「agenda」です。

「agenda」は、教会で「なされるべきこと」を意味する言葉として使われていました。教会で実践しなければならないこととして定められている「礼拝規定」や「儀式」、「礼拝や祭典の手順を定めた文書」を指して「agenda」といっていたのです。

その後、教会関係だけでなくより広いシチュエーションで、「絶対に実施する必要があること」を意味する言葉としてアジェンダが用いられるようになりました。

つまり、アジェンダで示される予定や計画は、「実行できたらいいな」というニュアンスではなく、「実行しなければならない」と強く心に決めている予定、計画なのです。

ビジネスでのアジェンダの意味

ビジネスでのアジェンダの意味は、予定している会議の「進行予定や話し合う項目をまとめたもの」です。

会議のアジェンダには、次のような項目を記載します。

・会議名
・日時
・場所
・参加者名
・目的
・議題の順序とそれぞれの所要時間
・配布資料
・備考欄

会議のアジェンダは、会議のポイントを題目として並べてあるだけで、くわしい内容は書かれません。本の目次のようなものだと思うと役割を理解しやすいですよ。

アジェンダのメリット

アジェンダは作成するだけではメリットを得られません。事前に参加者に配布し、内容を共有することで次のようなメリットを得られます。

参加者全員に会議の目的を共有しているので、話が脱線しにくくなり、議論がスムーズに進みます。参加者に頭の整理や資料の用意など、事前準備をしておくように促せるので、その点も効率的な会議進行に役立ちます。

また、議題ごとにかけられる時間の目安が示されていることで、参加者が限られた時間の話し合いに集中して臨むようになり、密度の濃い話し合いになりやすいです。

アジェンダの書き方のコツ

アジェンダは、参加者が会議で予定されている内容を正しく把握できるように、必要な事柄をわかりやすく抜けなく端的に箇条書きで記載します。

アジェンダに載せる議題は、一つひとつの議題の話し合いにどの程度の時間が必要かを考えたうえで、その時間を確保できる数に収める必要があります。参加者の消化不良を解消できるように、質疑応答の時間もしっかりアジェンダの項目に加えておきましょう。

会議全体としてみたときに話し合いがスムーズに進行する、いい議題の順番を考えることも重要。議題の優先順位も考慮して、話し合う順番を決めてください。

アジェンダとレジュメの違い

アジェンダと間違いやすいものにレジュメがあります。この2つは役割が異なるので、違いをおさえておきましょう。

レジュメは、会議で話される内容の重要な部分を要約したものです。会議で話される話の内容を理解しやすくするための資料として使用されます。

アジェンダは、会議の予定を参加者に知らせるためのものなので、アジェンダだけ見ても話のくわしい内容はわかりません。

政治でのアジェンダの意味

政治関係の話でのアジェンダの意味は、国際機関や政府、官公庁などが実行するべきと決めた具体的な「行動計画」や「選挙公約」です。

この意味のアジェンダは、1992年にブラジルで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」で採択された「アジェンダ21」によって、広く知られるようになったといわれています。

「アジェンダ21」の意味は、持続可能な開発を実現するための「21世紀に向けての行動計画」です。

アジェンダの使い方を例文で学ぼう

アジェンダの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。

例文
・会議のアジェンダを用意する。
・テンプレートを利用してアジェンダを作成する。
・2015年に開催された「国連持続可能な開発サミット」では、「2030アジェンダ」が採択された。

例文に出てきた「2030アジェンダ」の正式名称は、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」。2030年までに、持続可能な開発目標(SDGs)を実現するために出された国際的な目標です。

アジェンダの類語・言い換え表現

アジェンダの類語は、「スケジュール」「プログラム」です。それぞれの意味と使い方もおさえておきましょう。

スケジュール
【意味】
予定。日程。予定表。日程表

【例文】
会議スケジュール表を配布する。

プログラム
【意味】
ある物事の進行状態についての計画や予定。予定表

【例文】
会議のプログラムどおりに進行する。

アジェンダは英語だと?

アジェンダを英訳するときは、「agenda」を使います。

agenda
・(検討すべき)課題、議題
・(当面の)予定、スケジュール、議事日程
・(発言や行動に隠された)意図、底意、計略

「アジェンダは以下の通りです」を英語で表すときは、「agenda」を用いて「The agenda is as follows」と訳すとニュアンスを伝えられます。「as follows」は「次のとおり」という意味です。

アジェンダの意味を頭に入れておこう

アジェンダの意味は、「実行されるべき予定、計画」。ビジネスでは、会議の「進行予定や話し合う項目をまとめたもの」を意味する言葉として使われる場合が多いです。

ビジネスで使用される機会の多い言葉のため、耳にしたときに困らないように意味をしっかり覚えておきましょう。