トピックスとは簡単にいうとどんな言葉?
トピックスの意味は、「論題。題目」「話題になる事柄。出来事。話題」「東証株価指数」です。
類語は、「テーマ」「サブジェクト」「ニュース」「ヘッドライン」。
英語で表すときは、「topics」「Tokyo stock Price Index」を使います。
トピックスとはどんな意味?
トピックスは、次の意味をもっています。
②話題になる事柄。出来事。話題
③東証株価指数
トピックスは、使われる状況によって意味が変わるカタカナ語です。
会議や研修、講演などでは、①の「論題。題目」の意味になります。この意味のトピックスは、会議などで話される内容を指しています。
ニュースや情報番組では、②の「話題になる事柄。出来事。話題」の意味でトピックスが使われます。取り扱っている多くの話題や問題のなかから、とくに注目してもらいたい事柄や、たくさんの人たちの興味や関心を掻き立て注目を集めているものが、この意味のトピックスです。
経済や株式、投資の話では、③の「東証株価指数」の意味になります。「東証株価指数」の意味の場合、カタカナでトピックスと書くのではなく「TOPIX」と表記されるのが一般的です。
トピックスとトピックの違い
①の「論題。題目」の意味と、②の「話題になる事柄。出来事。話題」の意味の場合、論題や話題がひとつのときはトピック、複数のケースではトピックスと言葉を使い分けるのが正しい使い方です。
これは、トピックスのもとになっている英語の「topics」が「topic」の複数形であり、単数と複数で単語を使い分ける必要があるためです。
しかし、カタカナ語の場合、トピックスとトピックの使い分けはあまり守られていません。論題や話題がひとつのときにトピックスが使われたり、逆に複数のときにトピックが用いられたりすることがよくあります。
TOPIX(東証株価指数)とは
TOPIX(東証株価指数)は、東京証券取引所が算出・公表している株価動向を表す株式指標です。
1968年1月4日の流通株式時価総額を基準値として次の計算式で求められ、ポイントを単位にして示されます。
流通株式時価総額は、「流通株式数」×「株価」で計算できます。
TOPIXは見直しの時期を迎えている
TOPIXは以前は、東証第1部市場に属している企業すべての株式を対象にして計算されていました。しかし、2022年に制度が変わり、「流通株式時価総額が100億円以上」の企業の株式で計算されることになりました。
東証第1部市場をはじめとする旧制度の区分は廃止され、新制度ではプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに区分されています。
2022年4月から2025年1月末までが旧制度から新制度への移行期間とされており、この期間は「流通株式時価総額が100億円以上」でない場合も、東証第1部市場に属していた企業の株式ならばTOPIXに残れます。東証第1部市場に属していた企業が新制度でプライム、スタンダード、グロースのどの市場に属することになったとしてもそれは変わりません。
しかし、移行期間後に「流通株式時価総額が100億円以上」を満たせていない企業の株式は、TOPIXから外されます。
TOPIXニューインデックスシリーズとは
TOPIXニューインデックスシリーズは、TOPIXの動きをわかりやすくするために作られた株価指数です。
TOPIXには、時価総額の大きな企業と小さな企業が混在しています。時価総額の大きな企業の株価の動きは全体に大きな影響を与え目立つためわかりやすいですが、小さな企業の株価の動きは大きな企業の動きの陰に隠れてしまいみえにくくなります。
TOPIXニューインデックスシリーズは、より細かくTOPIX全体の動きを把握できるようにするために作られました。
TOPIXニューインデックスシリーズは、次の8つに区分されます。
・TOPIX Large70
・TOPIX 100
・TOPIX Mid400
・TOPIX 500
・TOPIX 1000
・TOPIX Small
・TOPIX Small500
これらの株価指数を計算するときは、TOPIXに入っている企業から、株式の時価総額や流動性(売買代金)の規模の違いによって、それぞれの区分ごとに計算に含める企業を選んでいます。例えば、「TOPIX Core30」は、時価総額と流動性の大きい企業上位30社を区分に入れる企業と決めて、株価指数が計算されます。
それぞれの区分に入る企業は、年に一度見直しが行われ、入れ替えられます。
TOPIXと日経平均株価
日経平均株価は、日本経済新聞社が公表している株価指数です。東京証券取引所のプライム市場に属する企業のなかから、市場流動性の高い企業をメインに、業種のバランスも考えながら225社を選び、株価指数を算出しています。選定企業は年に一度見直しされます。
次の式を基本にし、株式の額面の違いによる影響などを排除するための修正を加えて計算します。
旧制度のときは、東証第1部市場に属していた企業のなかから225社を選んで、日経平均株価を出していました。
TOPIXと日経平均株価は、どちらも日本の代表的な株式指標です。しかし、計算に使われる企業の数や計算式が異なるため、2つの数値が異なる動きをする場合もあります。
トピックスの使い方を例文で学ぼう
トピックスの意味がわかったら、次はカタカナ語としての使い方を例文でイメージしてみましょう。
・このトピックスでは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みについてわかりやすく紹介していきます。
・過去のトピックスはこちらからご確認ください。
・今週注目を集めたトピックスを紹介します。
・今日のトピックスはこちらの3つです。
・TOPIXの時系列データをダウンロードする。
・TOPIXの株価チャートを分析する。
トピックスの類語・言い換え表現
トピックスの類語は、「テーマ」「サブジェクト」「ニュース」「ヘッドライン」です。それぞれの意味や使い方をおさえておきましょう。
・行動や催し、創作などの基調となる考え。その全体を通して表わそうとした考え。思想、観念。主題。論文の題目
・社会的な課題。問題
・音楽で、楽章や楽曲の中心となる旋律。主題
【例文】
仕事と育児の両立をテーマにした討論会を開催する。
・主題。主意。題目
・主観。主体
・文法で、主語
【例文】
サブジェクトを工夫し、メルマガの開封率を上げる。
・新しく一般にはまだ知られていない出来事や情報
・新聞やラジオ、テレビなどでの報道
【例文】
今日の注目ニュースを紹介する。
・新聞などの大見出し
・本や新聞の欄外上部に記した見出し。柱
【例文】
今週のヘッドラインをまとめて配信する。
トピックスは英語だと?
トピックスで表したい意味によって、使う単語は変わってきます。
「論題。題目」「話題になる事柄。出来事。話題」の意味のときは「topics」、「東証株価指数」の意味の場合は「Tokyo stock Price Index」を使用してください。
・(議論や会話の)話題、話の種
・(言語学)トピック、話題、主題
トピックスの意味を正しく読み取れるようになろう
トピックスの意味は、「論題。題目」「話題になる事柄。出来事。話題」「東証株価指数」です。
ビジネス、プライベートどちらでも耳にする機会の多い言葉で、その意味は何の話をしているのかによって変わります。トピックスが使われるシチュエーションに合わせて、正しい意味を選べるようになりましょう。