サプライチェーンとは「商品が消費者に届くまでの流れ」
サプライチェーンとは、商品が消費者に届くまでの一連の流れを意味する言葉です。原料の調達から始まり、実際に店頭に並び消費者の手に渡るまでの物の流れがサプライチェーンです。
サプライチェーンは、製造や流通などに関わる機会がある方はおさえておきたい言葉です。この機会に意味と使い方を確認しておきましょう。
サプライチェーンの意味
サプライチェーンとは、商品が消費者に届くまでの流れのことであり、日本語では「供給連鎖」という意味になります。サプライチェーンの例は次の通りです。
【コンビニのサンドイッチ】
・調達:パン、調味料、具材を仕入れる
・製造:工場でサンドイッチを作る
・在庫管理:商品を分類して保管、在庫を管理
・物流:運送会社が商品を店舗に運ぶ
・販売:コンビニで販売し、消費者が購入する
このように、商品が顧客の手元に届くまでの流れがあります。これがサプライチェーンであり、どこかの過程がストップすると商品は消費者に届かなくなってしまいます。供給自体が止まらないように備えておく必要があります。
サプライチェーンの英語
サプライチェーンは英語で「supply chain」と表記します。supplyは供給、chainは連鎖という意味を持ちます。
原材料の調達から消費者による購入までの流れが鎖のようにつながっているというニュアンスになります。英語でも日本語でも同様の意味で使用されています。
サプライチェーンの関連用語
サプライチェーンという言葉を含む関連用語のうち重要なものを2つご紹介します。
サプライチェーンマネジメント
商品が消費者に届くまでの物の流れを最適化するためのマネジメントのこと。サプライチェーンの各工程の効率を考え、コストやリスクも管理し、利益を出すための管理や運営を意味します。
サプライチェーンリスク
サプライチェーンのどこかのプロセスにおいて流れが止まってしまい、結果的に商品を供給できなくなるリスクのことです。コロナ禍でも海外の部品が入荷できないなどの事態に直面しました。パンデミックや自然災害、倒産などさまざまなサプライチェーンリスクが想定されます。
サプライチェーンの使い方・例文
・サプライチェーンの課題を明らかにしていく。
・サプライチェーンを再編し、より効率の良いチェーンに変えていく必要がある。
・サプライチェーンの統合とは、各工程のリンクをより多くして、互いの関係を密にすることを指す。
注目されるようになったサプライチェーン
インターネットやIT技術が発展する前のサプライチェーンはシンプルなものでした。しかし、今は消費者がオンラインで商品を見つけ、購入することもできる時代です。購入に至るまでの過程が多様になっています。
そのような流れもあり、サプライチェーンという言葉が浸透しています。この機会にぜひ覚えておきましょう。