リファラの意味は?SEO対策との関係性、仕組み、重要性、言い換え、使い方も解説

「リファラ」とは「ユーザーが直前にアクセスしたWebページ」のこと

「リファラ」とは、Webサイトを訪れた際に経由してきたリンク元を指す言葉で、ユーザーが、そのサイトに到達する直前にアクセスしたWebページ(ページURL)のことをいいます。多くの人がインターネットを利用するようになった現代において、「リファラ」の重要性には注目度が高くなっているため、IT分野以外で働く人でも簡単な知識は必要です。そこで、本記事では、意味や仕組みなどについて、わかりやすく解説します。

なお、対義語は頭に否定の「No」をつけた「ノーリファラ」になりますが、詳しい説明は後述します。

「リファラ」の英語は「referrer」

「リファラ」を英語表記する際、「referer」のスペルが使われていることが多いですが、実は誤りで、正しくは「referrer」となります。実は、過去にHTTPが作成された当初、「referer」と、間違ったスペルで書いてしまったことでそれがそのまま浸透し、現在に至っています。ですので、本来は「referrer」ですが、「referer」で表現しても問題ないので、知識として覚えておくようにしましょう。

日本語においての「リファラ」とは

日本でカタカナ用語として使われている「リファラ」は、ユーザーが、Webページを訪問してきた際、どのページのリンクから訪れたのかという「参照元ページ」のことを指しています。ビジネスシーンでは、とくにSEO対策の分野で用いられており、リファラには「ドメイン」「URL」「パラメータ*」などが含まれています

なお、「リファラー」といわれることもありますが、意味は同じです。(パラメータ*:引数。外から入り込み、処理結果に影響を与える値。)

「SEO」とは?
Search Engine Optimizationの略語で、「検索エンジン最適化」を意味する言葉で、ある特定のWebサイトが、検索結果で上位に表示されるよう、構成や記述などを調整することをいいます。

また、リファラには、ほかに「検索エンジンリファラ」「キーワードリファラ」といった種類があり、詳しい内容は次のとおりです。

・リファラ … どこのページを経由したかを示したもの。
・検索エンジンリファラ … どの検索エンジンを経由したかを示したもの。
・キーワードリファラ … どのキーワードで検索したかを示したもの。

リファラの仕組み

ブラウザからWebページをリクエストするとき、OS情報、Cookie情報、ブラウザの種類など、さまざまなデータを「HTTPヘッダー」という情報の中に書き込んで送信しています。その中にリファラも含まれています。

(記載例)
Referer: https//blog.〇〇〇〇〇.jp/

リファラを確認することの重要性とは?

「リファラ」を確認すれば、ユーザーがどんなことを知りたかったのかが明確になります。ニーズにあったマーケティング活動が行えれば、それが直接商品やサービスの販売促進につながるので、企業の利益を増加させるためにも重要な作業といえるわけです。

リファラを確認してわかること

「リファラ」を確認すると、ユーザーがどこを経由して訪れたのかがわかりますが、そのほかにも「ユーザーの属性」「ノーリファラー」「リファラスパム」を知ることができます。

直前に訪れたサイト

Googleアナリティスクの例をあげると、「メニュー」⇒「集客」⇒「すべてのトラフィック」⇒「参照元/メディア」と順番にクリックしていくと、「△▲.com」「〇▲.jp」といったURLや、Yahoo!、bingなどのメディア情報が表示されます。これらが、ユーザーが直前にアクセスしたページです。

ユーザーの属性

ユーザーがアクセスしたサイトやページの情報を確認し、アフィリエイト関連のURLが多く表示された場合、アフィリエイトに関心をもっているユーザーだと判断できます。

また、Googleアナリティスクのメニューから「ユーザー」⇒「ユーザー属性」をクリックすると、「地域」「年齢・性別」「新規orリピーター」「PC、スマホなどのアクセスデバイス」がわかるようになっています。

なお、Googleアナリティスクでは、過去に2回以上のアクセスがないユーザーは新規だと認識するので、覚えておくと便利です。

ノーリファラ

リファラを確認した際、ユーザーが直前にアクセスしたWebページの情報がない場合があり、これを「ノーリファラ」といい、リファラの対義語でもあります。Googleアナリティスクで確認する場合、ノーリファラは「direct/none」と表示されるのですが、情報がない原因としては、以下のようなことが考えられます。

・QRコードからアクセスした。
・アプリからアクセスした。
・URLを直接入力してアクセスした。
・ユーザーのブックマークからアクセスした。

リファラスパム

リファラを確認する人を、スパムサイトに誘導するためのURLを「リラファスパム」といいます。不自然な文字列のURLや、見覚えのないURLが表示された場合は「リファラスパム」の可能性があるため、安易にアクセスしないのが賢明です。

リファラスパムには注意が必要!

リファラスパムは、ボットを利用してアクセスし、ウイルスに感染させたり、フィッシング詐欺を行ったりする悪質サイトです。また、リファラスパムが多くなると、サイトへのアクセス数、PVなどの分析数値にズレが生じるため、明確な解析結果が得られなくなります。

Googleアナリティスクでは、「管理画面」⇒「ビュー設定」をクリックし、「ボットのフィルタリング」にチェックすれば、スパムの自動除外が可能になるので、リファラスパムを見つけた際は対処しておくことをおすすめします。

「リファラ」の確認方法

ここまでの解説でも少し触れていますが、リファラの確認方法として有名なのは「Googleアナリティスク」です。サービスの利用にはログインが必要で、次の手順でリファラを確認することができます。

①Googleアナリティスクのメニューから「集客」を選択。
②「すべてのトラフィック」を選択。
③「参照元/メディア」or「参照元」を選択。

なお、「参照元」は、どこの外部サイトやどの検索エンジンを利用してアクセスしたのか、「メディア」は、具体的なアクセス元を表わしているので、必要に応じて使い分けてください。

「リファラ」の使い方・例文

「リファラ」は、SEO関連やマーケティングに携わっていない人は使う機会が少ない言葉かもしれませんが、参考までに使い方・例文をいくつか紹介しておきます。

例文

・ビジネス用語解説メディア記事のアクセス数が伸びないのでリファラを分析してリライトしてくほうがいいだろう。
リファラを確認してWebサイトを作り出してからアクセス数が増え続けている。
・QRコードを掲載し始めてからアクセス数は伸びたが、ノーリファラが増えて検証がしにくくなった。

「リファラ」の類語・言い換え

「リファラ」の類語は特に存在せず、ほかの言葉に言い換えるならば、「ユーザーが直前にアクセスしたWebページ」「参照元ページ」「参照元」「情報元」などになります。

「リファラ」の活用はSEO対策に効果的

インターネットを利用した商品やサービスの提供が非常に多い現代では、「リファラ」を検証してユーザーのニーズを知るのは重要な要素となっています。また、検索上位になることが利益になるメディアにとってはSEO対策にもなるので、リファラスパムへの注意をしながら、効果的に活用していきましょう。