インターフェイスとはPCを扱ううえで知っておきたいIT用語!意味、英語も紹介

インターフェイスとは「接触面」のこと

「インターフェイス」は、「接触面」を意味するカタカナ用語で、主にIT用語として使われています。しかし、「〇〇インターフェイス」という言葉も多く存在し、インターフェイスが指すものはとても広く、一言で説明するのは少し困難です。

本記事では、さまざまな「インターフェイス」が理解できるよう、会話での使い方、英語、関連語も含めて解説します。

インターフェイスの英語は「interface」

インターフェイスは英語では「interface」と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

「interface」の意味

・(二者間の)境界面
・接点
・(異質な物との)接合部分
・結合させる
・調和させる  など

熟語としてはこのような使い方があります。

・interface between gas and liquid(気体と液体の界面)
・interfade betwwen ~(~間の接点)
・interface coupling(界面結合)
・interface crack(界面亀裂) など

日本語においての「インターフェイス」の意味

日本語においての「インターフェイス」は、主にIT用語で「つなぐもの」「接点」「境界面」という意味で使われています。また、「インターフェイス」はとても広い意味で使われており、この説明だけではイメージしにくいと思うので、わかりやすい具体例をあげて解説していきます。

ハードウェアインターフェイス

ハードウェアとは、PCの本体や周辺機器など、PCを構成する機器を意味し、「ハードウェアインターフェイス」は、ハードウェア同士を接続する規格を指します

例えば、PC本体とモニターを接続する場合に使用するHDMIやDVIなどのケーブルがハードウェアインターフェイスになります。そのほか、プリンター、マウス、外付けのHDDやUSBメモリーは、PC側のUSBを使って接続するので、その接点であるUSBがハードウェアインターフェイスにあたります。

ソフトウェアインターフェイス

ソフトウェアインターフェイスとは、プログラム間でデータのやり取りをする際の手順や形式を指します。代表的なものとしては「API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)」があります。

たとえば、通信販売を利用した際、Amazon Payが利用できる場合がありますよね?これは、通販サイトとAmazonがAPI連携されていることになります。また、Instagramはfacebookのアカウントでログインができ、投稿を共有することも可能です。これもAPI連携が行われているということになるわけです。

ユーザーインターフェイス

ユーザーインターフェイスは英語で「User Interface」と表記するため、「UI(ゆーあい)」と略語が使われる場合も多いです。この場合のユーザーとは人間を指しており、人間とコンピューターをつなぐことができる規格を「ユーザーインターフェイス」といいます。

一番わかりやすい例としては、PCに接続して使うマウスやキーボードです。人間がマウスやキーボードを操作し、PCに文字を入力したり命令したりしますよね?この、人間とPCを「つなぐ」関係が「ユーザーインターフェイス」です。

「ユーザーインターフェイス」の中でも細かい分類がある

人とPCをつなぐ手段は、主にキーボードとマウスです。そして、キーボードで文字を使ってPCに指令を出すことをCUI(Character User Interface=キャラクターインターフェイス)といい、マウスやタッチパネルで画面上の位置を指定することをGUI(Graphcal User Interafce=グラフィカルユーザーインターフェイス)といいます。

ネットワークインターフェイス

PCでインターネットを利用する際、ネットワークとのLAN接続が必要です。この「つなぐ」規格のことを「ネットワークインターフェイス」といいます。LANケーブルを使って有線接続する「有線LAN」と、ホームルーターを設置して無線で接続する「無線LAN」があります。

「インターフェイス」の使い方・例文

会話の中で「インターフェイス」が登場する場合、「ハードウェアインターフェイス」「ソフトウェアインターフェイス」「ユーザーインターフェイス」をフルネームではなく、ただ「インターフェイス」と言う場合も多いです。何を指しているか、文脈で判断しなければいけないこともあるので、次の例文を見て状況がわかるようになっておきましょう。

例文

①テレビ会議をするためのインターフェイスを用意する。
②このPCはインターフェイスが充実しているのでとても便利だ。
インターフェイスは有線ですか?無線ですか?
④入力間違いや入力もれが多いため、社内システムのインターフェイスの改善を検討しよう。

例文の解説
①テレビ会議をするために、カメラやマイクなど、PCへの接続が必要なものを用意するという意味です。
②USBスロットの数が多い、HDMI接続が可能、さまざまな種類のSDカードが挿入できるなど、PCの機能として優れているものも多く発売されています。このような接続規格が充実している場合に例文のように言われます。
③ネットワークインターフェイスを指しており、有線LANか無線LANかを聞いています。
④例文は「ユーザーインターフェイス」を指しており、ユーザーが入力ミスをしないようわかりやすく改善するようにしようと言っています。

インターフェイスの関連語

コンピューター用語はたくさん存在しているので、SEなどの専門職ではない一般ユーザーが全部を理解するのは大変です。しかし、覚えておくと便利な言葉はあるので、ここではぜひインターフェイスと一緒に覚えたい関連語をいくつか紹介します。

なお、サイトをいろいろと検索していると「インターフェイス」と「インターフェース」の言い方を目にしますが、この二つに違いはないので気にしなくても大丈夫です。

インタラクション

インタラクションは、英語の「interaction=相互作用」がもとになっており、人間とコンピューターの相互間でのやり取りや流れを指しています。

例えば、ネットゲームで「←」ボタンを押すと、画面上のキャラクターが左に移動、「↑」を押すと前進するなど、反復的に行われる流れや動きは「インタラクション」にあたるわけです。

HMI

HMIは「Human Machine Interface(マンマシンインターフェイス)」の略語で、人間と機械をつなぐことをいいます

たとえば、自動車は、ハンドルを操作し、方向を定めます。つまり、ハンドルが人間と自動車をつなげていると考えられるわけです。

生活の中でPCを使っているなら「インターフェイス」を理解しよう

現代では、生活の中でPCは当たり前のように存在しています。Yahoo!やGoogleで検索しかしない人でも、PCを利用している以上は、パソコン用語は必要不可欠。「インターフェイス」は最低限知っておきたい用語のひとつでもあるので、これを機に関連語も含めきちんと覚えておいてください。