アシスタントの意味は?秘書との違いは?分野ごとの仕事内容、類語、英語も紹介

アシスタントとは「仕事の補佐をする人」という意味

「アシスタント」とは、「仕事の補佐をする人」という意味をもつカタカナ用語です。日本においても「〇〇アシスタント」という名の付く職種がたくさんあり、分野ごとに「アシスタント」がもつ役割が異なります。

本記事では、「アシスタント」の意味や会話での使い方のほか、言い換え表現や英語、関連語についても紹介します。

アシスタントの英語は「assistant」

アシスタントは英語で「assistant」と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

assistantの意味

・助手
・補助者
・補佐
・助けとなるもの
・店員 など

そして、「assistant」を使った熟語にはこのようなものがあります。

・assistant branch manager(副支店長)
・film assistant director(映画助監督)
・assistant for ~(~の付き人)
・assistant general manager(部長代理、副総支配人)
・assistant leader(サブリーダー)
・birthing assistant(助産師) など

日本語においての「アシスタント」とは

日本語として使われている「アシスタント」も、英語の意味とほぼ同じで「仕事の補佐をする人」の意味で使われています。しかし、分野ごとに役割や仕事の仕方が変わります。

美容室でのアシスタント

美容室においてのアシスタントは、「美容師見習い」を指します。専門学校を卒業し、病室に就職したら、スタイリストとして仕事をしている先輩の仕事の補佐をしながら、いろいろな仕事を学んでいきます。

仕事の内容としては、来店したお客様の対応、清掃、道具の準備や洗浄、シャンプー、マッサージなど、多岐にわたってのサポートを行います。

ビジネスシーンでのアシスタント

企業の求人でよく目にするのが「営業アシスタント」「一般事務アシスタント」です。ざっくりいうと、「営業スタッフ」「一般事務スタッフ」を補助をする仕事ですが、もう少し詳しく解説しておきますね。

営業アシスタント

企業の商品やサービスの販売を実際に行っているのは営業スタッフで、外回りをすることも多いため、事務作業は営業アシスタントがサポートすることが多いです。

そのほかにも、電話応対、顧客からの伝言を外出中の営業スタッフに伝える、データ処理、受注出荷手続き、クレーム対応、スケジュール管理、営業スタッフから直接依頼される業務などがあります。

商品やサービスの知識が必要な仕事で、企業によって取り扱うものが異なるため、営業アシスタントの業務は紹介したものには限りません。また、営業スタッフに同行する機会が多い企業もあるので、完全な内勤だと思わないほうが賢明です。

一般事務アシスタント

一般事務のアシスタントの仕事は、来客応対、電話対応、書類整理・管理、資料作成、データ処理、郵便や宅配の処理などがありますが、企業や業種によってまちまちです。

そのため、一般事務アシスタントへの転職を検討している人は、自分にあわない業務が含まれていないかどうか、細かく確認をしたほうがいいでしょう。

テレビ業界のアシスタント

テレビ業界においても、正規のスタッフの補助をする人がアシスタントになります。その中でもよく見聞きするのは「アシスタントディレクター(AD)」ではないでしょうか。

テレビを見ていても「AD」という言葉を聞く機会が多いと思いますが、主な仕事は番組製作を手掛けるディレクターの補助です。内容は、制作に必要な情報のリサーチ、ロケの準備や手配、収録準備、編集の補佐など多岐にわたります。

「アシスタント」と「秘書」の違い

「アシスタント」のほかに、誰かの補佐をする仕事として思いつくのが「秘書」でしょう。「秘書」は、重要な役職の人のそばにいて、スケジュール管理、事務処理、書類管理、電話応対などをする人をいいます。

「秘」の文字がついている職業だけに、営業アシスタントや一般事務アシスタントとは違い、会社の機密情報に接する機会が多くなります

「アシスタント」と「スタッフ」の違い

一般企業の場合、「スタッフ」はその仕事をしている人すべてを指します。そのため、「アシスタント」も「スタッフ」の一人になるわけです。

そのほか、映画・テレビ、演劇などでは、俳優や出演タレント以外で、制作に携わる人がスタッフにあたります。

「アシスタント」の使い方・例文

「アシスタント」は業界によって行う仕事はまちまちなので、会話での登場の仕方も異なります。

例文1

私はまだアシスタントなので、ヘアカットは担当させてもらえません。

例文2
営業アシスタントで3年経験を積み、営業の楽しさを実感したため、営業スタッフへの異動を希望した。
例文3
将来は番組制作をする仕事に就きたいため、アシスタントディレクターとして就職した。
例文1は美容室、例文2は企業の営業部門、例文3はテレビ局のアシスタントです。

「アシスタント」の言い換え表現

「アシスタント」を日本語で言い換えたい場合は次のようなものがあげられます。

アシスタントの言い換え表現

・補佐人
・補佐役
・補佐
・補助員
・助手
・助っ人
・お手伝い など

「アシスタント」の関連語

さまざまな「アシスタント」について前述しましたが、まだまだ「〇〇アシスタント」という言葉や仕事があります。ここでは3種類の「アシスタント」について紹介しておきます。

デジタルアシスタント

デジタルアシスタントとは、「人間のサポートをするデジタル」を指します。たとえば、何かの計算をしたり、表を作ったりするのに、常にExcelを使う人を「デジタル人間」、紙に手書きという人を「アナログ人間」と表現することがありますよね?

この場合のデジタルは前者のニュアンスで、「デジタルアシスタント」の例としては、Amazonが提供している「Alexa」、Googleが提供している「Google Assistant」などがあります。

エグゼクティブアシスタント

「エグゼクティブアシスタント」とは、経営陣など、企業のトップと呼ばれている人たちの仕事の補佐をする人を指します。

スケジュール管理、書類整理・管理、出張の手配、来客応対などの仕事がメインになる「秘書」とは違い、右腕となって実際の業務のサポートを行います。

Googleアシスタント

「Googleアシスタント」とは、Googleが開発した、AIのアシスタント機能です。一番有名なGoogleアシスタントは、「OK、Google」と話しかけて起動させる機能です。そのほか、スマートスピーカーの「Google Home」もGoogleアシスタントにあたります。

ただのお手伝いではなく信頼される「アシスタント」になろう

「アシスタント」は、誰かのサポートをすることが仕事です。しかし、ただのお手伝いであってはいけません。「困ったときは〇〇さんに」と言われるほど、信頼されるアシスタントになってください。