ロジカルとは?ロジカルシンキングの意味、英語、対義語、関連語も解説

「ロジカル」とは「論理的な」という意味

「ロジカル」とは「論理的な」「論理上の」という意味をもつ言葉ですが、もう少し簡単な言葉で表現すると「筋の通った」となります。ビジネスシーンでは「ロジカルな~」「ロジカルに~」という形で頻繁に使われるので、社会で働く人であれば覚えておきたい用語の一つです。本記事では、言葉の意味や使い方のほか、類語、関連語などについてもわかりやすく解説します。
なお、対義語は「感情的」の意味をもつ「エモーショナル(emotional」、「直観的」の意味をもつ「インテュイティブ(intuitive)」があてはまるので、併せて覚えておくと便利です。

「ロジカル」の英語は「logical」

「ロジカル」は、英語で「logical」と表記し、次の意味をもつ単語として使われています。

・筋の通った
・論理的な
・論理的な思考のできる
・論理学上の など

文章の中での使い方もチェックしてみましょう。

She view iw quite logical.
(彼女の意見はとても論理的だ。)
That opinion is very logical, but it differs from mine.
その意見はとても論理的ですが、私の意見とは異なります。

日本語においての「ロジカル」とは

日本語としての「ロジカル」は、英語とほぼ同じで「論理的な」「論理上の」「筋の通った」の意味をもっており、ビジネスシーンでは「ロジカルシンキング」という形でよく使われています。

ロジカルシンキングとは?

「ロジカルシンキング」を日本語に訳す場合は、「論理的思考法」や「論理的な考え方」です。もう少しかみ砕いて説明すると、対象となる事象について、論理的なつながりを考慮し、体系的に整理したり、矛盾することがないように筋道を立てながら考えたりする思考法ということになります。
「ロジカルシンキング」についてもう少し詳しく知りたい人は、以下のサイトを参考にしてみてください。
ロジカルシンキングとはどんな意味?鍛え方やフレームワークについても解説

「ロジカルシンキング」の鍛え方

もともと論理的に考える傾向にある人がいれば、「自分は論理的に物事を考えるのは得意ではない」という人もいるでしょう。しかし、「ロジカルシンキング」は、もって生れた才能というわけではなく、少し練習をすれば鍛えることができるんです。

インプット・アウトプットを実際に行う

インプットとは「情報の収集」、アウトプットとは「得た情報を発信すること」をいいます。相手に伝わるようにアウトプットするには、インプットした内容を整理して、順序良く話していかなくてはなりません。練習するためのテーマはSNSの情報、読んだ本など、なんでもいいのです。「人に伝える」ということを繰り返していけば、徐々に論理的思考が鍛えられます。

連想ゲームで練習する

連想ゲームとは、ひとつの言葉から、連想できる言葉をどんどんつなげていく遊びです。たとえば、お題を「お正月」とします。「お正月といえば?」→「雑煮。雑煮といえば?」→「お餅。お餅といえば?」→「白い。白いといえば?」→「雪」といったように、思考力、創造力、語彙力などが鍛えられます

客観視するクセをつける

子供の頃に「相手の立場になって考えてみなさい」と言われたことはありませんか?社会人でもこの考え方は重要です。たとえば、メーカーの販売員の場合、商品の特徴やオススメのポイントなど、売る側が「これはいい!」と思うことを伝えるでしょう。しかし、消費者が同じように考えるかはわかりません。そこで、「自分が買うとすれば?」と客観視すれば、これまで見えなかったことに気づくことが多いです。

本や研修を活用して学ぶ

「ロジカルシンキング」についての著書は多く販売されています。本によっては難しく書かれているものがあれば、わかりやすい言葉が並べられているものもあるので、自分が読みやすいと感じる本を選んで購入しましょう。

そのほか、会社で研修が実施されている場合はそこに参加したり、社外のビジネススクールやセミナーに参加したりする方法もおすすめです。
(参考情報:SMBコンサルティング教育サイト ビジネスセミナー、ロジカルシンキング・問題解決・思考力セミナー一覧

「ロジカル」の使い方・例文

「ロジカル」は「論理的な」という意味ですが、日本語として使う場合は「ロジカルな」「ロジカルに」という形になることが多いです。ここでは、ビジネスシーンでよく登場する「ロジカルシンキング」も含め、わかりやすい例文を紹介します。

例文

・頭の固い役員を納得させるにはロジカルな説明が必要だ。
ロジカルに考えることを意識すると仕事がはかどるね。
・来週、会社でロジカルシンキングの研修会がある。

「ロジカル」の類語・言い換え

「ロジカル」を日本語で言い換える場合、次のような表現が可能です。

ロジカルの言い換え表現

・一貫性のある
・辻褄のあった
・首尾一貫した
・道理にかなった
・筋の通った
・科学的な
・明瞭な など

「ロジカル」の関連語

日本には、「ロジカル〇〇」という「ロジカル」の関連語がいくつもあります。ここでは、比較的よく目にする「ロジカル〇〇」についてわかりやすく解説します。

ロジカルプレゼンテーション

「ロジカルプレゼンテーション」とは、「ロジック性」に「感動」を加えたプレゼンテーションのことをいいます。その場で相手が納得のいく説明ができたとしても、プレゼン後の行動につなげるには、内容を覚えてもらわなければ意味がありません。人は、感動と共に得た情報は、長く記憶にとどめているものです。

そのため、新商品の紹介、デザインコンペなど、社内に持ち帰って検討が必須となるプレゼンテーションには「ロジカルプレゼンテーション」が必須といえます。

ロジカルノート

「ロジカルノート」とは、日本の文具メーカーである「ナカバヤシ」が、「論理的かつシンプルなものづくり」「ユーザーがより使いやすい機能的な商品」をコンセプトとして開発された、「Logicalシリーズ」のノートです。

文系・理数系の学習に特化した「ロジカル・ブレインノート」、裏写りしにくい「ロジカル・エアーノート」、学研プライムゼミの講師陣監修の「ロジカル・科目別ノート」のほか、消しゴム、シャープペンなど、多彩なラインナップとなっています。

ロジカルクッキング

「調味料は分量どおり」「指定どおりの火加減」「指定の調理時間」など、論理的に調理していくことを「ロジカルクッキング」といいます。どんなに料理が苦手な人でも、「ロジカルクッキング」にすると、プロ並みの出来上がりということで話題となり、著書も発売されているほどです。

ロジカルルートパズル

「ロジカルルートパズル」とは、学習塾のフランチャイズである公文教育研究会(KUMON)から発売されている、上部に設置されているカラーボールを、ボールと同じ色のゴールに入るよう、考えながらピースを置いて転がしていくパズルゲームです。

ゲームにすることで、夢中で遊ぶ「集中力」を鍛え、繰り返し考えて試す「問題解決力」が身につき、さらに「論理的思考力」も鍛えられるとされています。
(情報元:KUMON SHOP ロジカルルートパズル

「ロジカル」に考えられる能力を身につけよう

日常の中で常に論理的に説明をする人は、理屈っぽいと思われるかもしれません。しかし、相手に納得してもらうには、順序立ててわかりやすく話をする必要があります。特にビジネスシーンにおいては、効率よく仕事をこなしていくことが大切です。そのためにも日頃からロジカルな考えができるよう鍛えておくことをおすすめします。